“ランニング最高の一足”が、ウォークでは牙をむいた話。

ウォーキングシューズって、ランニングシューズと一緒でいいと思ってた。

ずっと、そう思ってた。

最近の相棒はホカのボンダイ9。

クッションがふかふかで、足がふんわりと着地する。

つま先にはクッションが少なくて、踏み出すときに自然に前にコロンと転がってくれる。

まるで、未来に向かって転がる魔法の靴。

走るときは、このボンダイが本当に気持ちいいんだ。

でも──。

ボンダイ9はランニング専用機なのか?

一昨日、10キロ歩いたら、つま先がジンジン痛んだ。

歩いている最中はまったく気づかなかった。

でも、シャワーを浴びて、ソファにどっかり沈み込んだその瞬間。

足の先から、じわじわとした熱がこみ上げてくる。

「ん?なんだ、この鈍くて重たい感覚は…」

まるで、ゆっくりと忍び寄る筋肉痛のような、いや、もっと深くて、重たい何か。

10キロでこれだ。

これが100キロになったら?

爪が…もげる?

うん、ちょっとリアルに想像してしまった。

原因はたぶん、あの転がる感覚だ。

ランニングではちょうどいい“コロン”が、歩くと妙に前に押し出される感じになる。

あれが、つま先にじわじわと負荷をかけていたのかもしれない。

さらに、着地を楽にしてくれる極上クッション。

歩くと、一歩ごとにズニュ、ズニュって沈む。

エネルギーが地面に吸い込まれていくような気がした。

脚にやさしいけど、推進力が逃げていく。

ボンダイ9は、走るには最高。

でも、歩くにはちょっとやさしすぎるのかも。

そこで、引っ張り出してきたのが──

アシックスのライトレーサー。

ボンダイの前に愛用していた、ガチのトレーニング用シューズ。

あのストイックな履き心地、忘れていない。

クッション性は、最小限。保護するよりも、鍛えることにパラメーターを全振りしている。

ソールは真っ平らで、地面の感触がダイレクトに伝わってくる。

こいつを履いて走れば自然と足が鍛えられる、いわば部活系スパルタシューズ。

でも、ふと思ったんだ。

ウォークに求められるのって、派手なサポート機能より、自然な足の運びじゃないか?

足が、自分の力で前に出る感覚。

無理に転がらず、自分のリズムで進んでいける感覚。

だとしたら、ライトレーサーのシンプルさって、むしろ今の僕にぴったりかもしれない。

さあ、今日は試してみよう!

…と思ったら、まさかの土砂降り。

ザーザー降り。

完全休養決定。

ボンダイ9 vs ライトレーサー。

どちらがウォークの相棒になるのかは、次回の晴れの日に持ち越しだ。

それにしても、ウォーキングって思ったより奥が深い。

靴が変われば、歩き心地も、脚の疲れ方も、まったく変わってくる。

これ…もしかして、の入り口かもしれない。

ウォーキングシューズ沼。

底なしのやつかもね。

ウルトラウォーキング、おもしろくなってきたぞ。

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