2026-03-05

こだわりを捨てたら、ペダルも心も軽くなった。ブロンプトン引退、ママチャリ即決

ついに、こだわりの自転車をあきらめて、新しいのを買った。

これまで8年間、ブロンプトンというイギリスの折り畳み自転車を愛用していた。

いわゆる、こだわりの塊のような自転車である。

こいつがすごいんだ。

10秒程度で折り畳みできて、乗り味も小径車とは思えないロードレーサーのような滑らかさ。

通勤はもちろん、休みの日には輪行であちこち日帰り旅行を楽しんでいたりもした。

こだわりは、普段使いだと手強い

……ただ、こだわりの自転車って、普段使いだと扱いが難しい。

どこかキーキー鳴り出して、「よし直すか」と思うじゃん。パーツを取り替えようとすると、これが大変なんだ。

あらゆるパーツがブロンプトン社謹製の特別仕様。すぐには手に入らない。

パーツを手に入れるまで、不具合を抱えたまましばらく乗り続けないといけない。

パンクは、心が折れるスイッチ

そして一番困るのが、パンクした時。

小径車ってタイヤの回転が早い。その分、消耗も早い。ブロンプトンもよくパンクをするんだ。

パンクしたらもう最悪。

自分で直してる時間がないから、街の自転車屋さんに持って行く。特殊なサイズのタイヤは置いてないから、「修理できるのは1週間後ですね」と言われる。

修理してもらえるなら御の字で、ブロンプトンだと断られることすらある。

仕事へ行く前のパンク。もうダメだ

実は、こないだパンクした。

仕事へ行く時に。

不幸中の幸いだったのは、家を出てすぐだったことだ。タイヤの違和感に気づいて、「うわ、これヤバい」と思った瞬間、空気が抜けていく気配。

僕は自転車を置いて、駅まで走った。急いで走って、なんとか事なきを得た。

そこで、心の中で何かが折れた。

もう、あきらめた。

道具は“すぐ直せる”が正義

やっぱり、普段使う道具って簡単に直せるのが一番なんだよ。

ブロンプトンは現役引退。パンクはいつか修理するとしよう。車の中に入れておいて、出先で移動する時にでも使う。

んで、普段の移動はママチャリにする。

街の自転車屋さんで買うママチャリなら、修理もすぐにしてもらえる。

なんなら、安いママチャリに買い替えたっていい。これで修理の煩わしさから解放される。あぁ、なんだか気が楽になってきた。

「これでいいです」即決の店内

思いたったら吉日とばかり、自転車屋さんに直行した。向かったのは、徳川町に昨年できたばかりの「サイクルベースあさひ」。

店頭に並んでる自転車を指差して、

「これください」

僕の即断ぶりに、お店の方が念押しする。

「これで……いいんですね?」

いいんです。むしろ、それがいい。

こだわりなんて1ミリもなし。いや、あるとするなら、「一番普通のを選ぶ」ってことかな。

“変速なし”という、静かなこだわり

買った自転車は、名前なんて分からない「ザ・ママチャリ」。男性向けなのかな。直線的で、少し大柄な印象。

そうそう、唯一こだわったのが、あえて変速機のないものを選んだこと

自転車って、たいがい変速機から調子が悪くなっていく。

僕は速さを求めていないし、大曽根にキツい坂はない。変速機は必要ない。必要がなくて壊れやすいなら、いらないってわけ。

シンプルは美しい、そして軽い

手に入れた自転車を見てみる。

美しいね。

シンプルの極み。余分なものも、足りないものもない。移動するための、究極のツールと言っていいんじゃないかな。

もちろん、買ったばかりだから乗り味は、絹の肌着を着たようにスルスルっと軽い。

こだわりって、いつしか重しになるのかな。

何にもこだわりのない自転車に乗ってると、重しが取れて心も軽くなる。ペダルも軽いしね。

整備はプロに任せる時代へ

6ヶ月ごとに点検をして、月に1度タイヤに空気を入れればいいとお店の方が教えてくれた。

自転車は点検と整備を怠らなければ、スムーズな乗り味をずっと保っていられる。

僕のママチャリ生活が始まった。

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