「七草粥って、どんな味なんだろう?」
正月明けの僕の頭にふと浮かんだ疑問。
今年の僕は違う。
1月7日、いつもならスーパーで七草が入ったパックをながめつつ、「まあ、来年でいいか」とスルーしてきた。
でも今年は、「せっかくだからやってみよう」という気持ちが勝ったんだ。
正月の暴飲暴食で少し疲れた胃を癒やしたい気分もあったし、何より、昔から続くこの風習がどんな味わいをもたらしてくれるのか気になってしょうがなかった。
そこで近所のスーパーに行き、七草のパックとレトルトのお粥を購入。
いざ、七草粥作りに挑戦だ!

七草粥作り:下準備をしておけば超簡単
作り方はとんでもなく簡単で、ちょっとズルいくらい。
だって、レトルトのお粥を使ったからね(笑)。
でも、実際に作ってみると意外と手間がかかる部分もあって、気づきがいっぱいだったんだ。

1.七草を洗おう
まずは七草の細い根っこを落とす作業。
根っこには土がいっぱい付いている。
手で触るとジャリジャリするんだよね。
くぼんだところに土が入り込んでいて、洗っても落ちそうにないし、めんどくさいから切り落としてしまおう。
そして水につけて、土がきれいに落ちるまでていねいに洗う。
ボウルの底にザラザラとたまった土を見て、「野生の美味しさを吸収できるね」と妙に感心したりして。

2.根菜をレンジでチン
細い根を落とした後は、白い部分(大根やカブ)をレンジでチン。
これをやらないとお粥と合わせたときに、ガリガリとした硬さが残っちゃうから、必須の工程だよ。

3.七草とお粥をあっためる
レトルトのお粥を器に入れて火にかける。
味付けに、お塩をひとつまみ入れておこう。
七草を全部入れて、沸騰したら完成!!緑色が爽やかで、春を予感させるよね。
土を落としたり、レンジに入れたりの下準備を手早くやってしまえば、本当にあっという間にできあがるんだよ。


実食!七草粥の魅力
さて、お待ちかね!七草粥を早速ひと口。
最初に感じるのは、お粥のやさしい味わい。
そして、その奥から苦味やえぐみ、時々ピリッとくる野性味が顔を出す。
驚いたのは、そのバランス。
これが絶妙で、お粥の柔らかな味わいをうまく引き立ててくれるんだ。
ただ、塩だけの味付けだと「うん、素材そのもののシンプルな味わいだけど、ちょっと物足りない」。
そこで、白だしを足してみたらどうだろうと思って、食卓で入れてみたんだよね。
これが大正解!
ふわっと華やかになって、ぐっと「季節の料理感」が増した気がした。
行ったことないけど、料亭とかでこんな感じの一品が出てくるんじゃないかな。
どの葉がどの七草?
食べながらふと思った。
「どの葉っぱがどの七草なんだろう?」
でも、そんなことは全然分からなかった。
ただ、分からなくても、七草それぞれが持つパワーをしっかり感じられた気がするんだよね。

七草粥から感じたこと
初めて七草粥を作ってみて分かったことがある。
いつもなら、買ってきた材料を、そのまま鍋やフライパンに放り込んで煮たり焼いたりするだけ。
でも今日の料理は、一手間かけて、旬の素材を美味しくグレードアップさせるような感じだったんだ。
寒い冬の夜に、春の息吹をちょっと先取りしたような気持ちになれて、心まで温まったね。
みなさんも、ぜひ七草粥を試してみてほしい。
手軽に作れて、心も体もホッとして季節も味わえる。
もしかしたら、あなたの新しい年の定番になるかもしれないよ。
