2026-04-25

「ぎふ清流2026」2日前の焦りと、島ぞうりでハーフを走る覚悟

ぎふ清流ハーフを2日後に控えた金曜日。

レース前って、何をやっても今さら感がつきまとう。

休めば不安になるし、走れば走ったで「このタイミングで何をしてるんだ」と思う。レース2日前に走り出すのは、まるで8月31日状態。夏休みの宿題を最後まで見て見ぬふりしてきた人間の動きである。

えっ、僕ですか? 割とあきらめがちでした(笑)

それでも、今日が最後の調整日。

ここで一発ムチを入れておくと、2日後に体調がスッと上がることは経験済み

身体に「日曜日、動くぞ」と思い出させるような感じ。

その前にちゃんと走り込んでおけよ、という話もあるけれど、それはそれ。これはこれである。

ぎふ清流も島ぞうりでいく

さて、ぎふ清流も島ぞうりで走ることにした。

普段から履いて、普段から走って、足になじんできた履き物で本番に出る。今の僕には、それがいちばん自然だ。

島ぞうりで走り始めて2ヶ月半。

ランナーと名乗るには、まだまだ大した距離を踏んでいない。それでも、この2ヶ月半で、島ぞうりはずいぶん僕の足に近づいてきた。

最初は正直、面白半分だった。

実験みたいなものだ。「どうせフィットしないだろうし、試すだけ試してみるか」くらいの感じだった。

ところが、いつの間にか話が変わってきた。

今や、相棒というか、タイヤというか、足をぐるぐる回して前に進むための一部みたいな感覚がある。

21キロになると話が変わる

もちろん、島ぞうりでハーフを走る怖さはある。

普段のランなら1時間くらいで終わる。擦れがあっても、鼻緒が切れても、なんとか帰ってこられる。

ところが21キロは別だ。小さな違和感ほど、後半になると加速度的に大きくなる。

その意味で、ぶっつけ本番でいくのは、なかなかアホである。いや、普通はちゃんとランニングシューズで出るんだろうけど。

ここまで来ると、自分でも何の実験をしているのかわからない。

島ぞうりでハーフ。

冷静に考えると、だいぶ変だ。少なくとも、僕はまだ仲間を見たことがない。それでも、やっぱりこいつで行きたいと思った。

裏を見たら、走り方が出ていた

島ぞうりで走り始めてから、履き心地が安定してきたのはもちろん、耐久性にも驚かされている。

最初は、1ヶ月も持たずに鼻緒がちぎれるかもしれないと思っていた。

ところが、切れる気配はまったくない。鼻緒にはほぼダメージなし。伸びて履き味が変わることもない。思っていた以上に、こいつはタフだった。

そして今日、裏側を見た瞬間、目を疑った。

「おっ、削れてないじゃん!」って。

もっとゴリゴリにすり減っていると思っていた。

ところが実際には、削れていたというより、指の付け根が当たるあたりがギュっと圧縮されて、自分の足の形に寄ってきていた。

踵の減りもほとんどない。使い捨てのサンダルみたいな見た目なのに、裏にはちゃんと僕の走り方が刻まれていた。

進化していたのはフォームのほうだった

そのとき、気づいた。

変わっていたのは島ぞうりだけじゃない。僕のランニングフォームのほうも、ちゃんと進化していたんだ。

島ぞうりに替えてから、着地の感覚が明らかに変わった。

ドスンと体を落とす感じではなく、爪先から着地して、最後に体を安定させるために踵をそっと地面に触る感じ。

その流れになってから、ふくらはぎに余計な負担がかかりにくくなって、脚が痛くなることもなくなった。

身体が、自然に前へ転がるようになってきた気がする。

しかも面白いのは、速く走るときも、ゆっくり走るときも、フォームそのものはあまり変わらないこと。

変わるのは心拍数だけ。

まるで自分の体が乗り物になって、アクセルを踏むぶんだけスピードが上がり、エンジンみたいに心臓が唸りを上げる。

あの瞬間がたまらない。

「ああ、生きてるな」と思う。

たぶん僕は、島ぞうりランナーである

2ヶ月半。

最初は遊び半分だった島ぞうりランが、気づけば本番のスタートラインまでついてきた。

これで島ぞうりで2度目のレースになる。

もう言っていいだろう。たぶん僕は、島ぞうりランナーである。

ぎふ清流は、こいつにとっても僕にとっても、まだ通過点だ。

この先がフルになるのか、ウルトラになるのか、ウルトラウォークになるのかはまだわからない。

ただ、島ぞうり伝説の続きは、ちょっと見てみたくなっている。

信長公も見た景色へ

そして何より、舞台がいい。

金華山の麓を流れる長良川。信長公も見た景色の中を、自分の足で走っていける。自然のままのフォームで、岐阜の空気を吸いながら進んでいける。

それだけで、もう十分に楽しみだ。

土曜日はゆっくり休む。そして日曜日、本番へ。

島ぞうりと一緒に、岐阜を走ってくる。

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