
お酒の楽しみ方は、飲むだけではないんだよね。
昨日、金虎であった桃虎祭。
普段は閉ざされている蔵の中、酒が醸し出される甘い香りに包まれている一角があった。
酒粕の詰め放題。

30秒の間でビニール袋いっぱいに酒粕を詰め込める、桃虎祭の人気イベントである。お値段は300円。
こういうのは、やってみて損はないよね。挑戦する楽しさがあるし、酒粕もいっぱい手に入る。しかも、酒粕詰め放題コーナーからは時々、叫び声が聞こえてきて盛り上がってるみたいだしね。
お酒をたっぷり飲んで、楽しい気分になっていた僕も、酒粕を詰め込んでみることにした。
30秒なら余裕だと思っていた

右手にビニール手袋をはめ、左手にビニール袋を持って、スタート!
金虎の方が運動会で流れるような曲を歌ってくれて、気分が盛り上がる。
酒粕を袋に詰めるだけ。酔っ払いでも余裕だろうと思っていた。
トレーに山積みされた酒粕をつかんで、ビニール袋に入れていく。簡単じゃん。
酒粕は最初、大きな塊になっている。そのままではビニール袋には入らない。まずは拳くらいの大きさに素早くちぎっていくところから始まる。
そして、ビニール袋を開けておくのも難しかった。左手でビニール袋を持って、右手で酒粕をつかんでいる。だから、ビニール袋の口は閉じたまま。
口の部分を広げて持っておけばよさそうなんだけど、そうすると今度は手にぶつかって入り口が狭くなってしまう。酒粕を入れるたびに、ガバッと開け直さないといけない。
見た目以上にずっしりと重く、ガサガサとした感触の酒粕を、ちぎっては袋にねじ込む。酒粕からはやわらかな甘い香りがしてきて、それだけで酔った気分になれる。
30秒はあっという間。
たっぷり詰めたつもりが全然足りない

よっしゃ!たっぷり詰め込んだ!これ以上は入らないぜ!!
もしかしたら、最高記録なんちゃう?なんて思ったりした。
その瞬間、金虎の方が笑いながら言った。
「全然少ない!もう一つかみ」
えっ、これで少ないの?かなり詰めたつもりだったんだけど。
重さを測ると、1.76キロ。最高記録は倍以上の3.76キロだとか。
えっ?これにあと2キロ入るの?割と袋にパンパンだよ?
どうすれば3.76キロなんて数字になるんだ。袋を見ても、手を見ても、まだ入る未来が見えなかった。
なるほど、さっきまで聞こえていた叫び声の意味が、ここでようやくわかった。あれは盛り上がっていたんじゃない。気合で限界突破していたんだね。
とはいえ、妻と2人分の食事なら1.76キロでもむしろ多すぎるくらいかも。
1.76キロをどう食べる?

酒粕の利用法について、話を聞いてみた。
「味噌汁や鍋に入れるといいですよ。あと、甘酒も美味しいです」
料理に使おうと意気込むと、ちょっと構えてしまう。けれど、味噌汁や鍋なら放り込むだけだから、すぐに食べ切れそうな感じがするね。
そして、金虎らしい酒粕の食べ方についても聞いてみた。
「砂糖を入れて、トーストの上に乗せて焼くと美味しいですよ」
おっと、これは美味そうだ!
なるほど、バター代わりだと考えてみれば、新しい味が見つかりそう。魚や肉を焼いた時にソースに混ぜてみるのもよさそうだし、応用の範囲が広がりそうである。
戦利品は台所の宿題になった
さて、1.76キロの酒粕。どんな料理に変わっていくやら。
冷蔵庫を開けた妻が驚いていた。「これ、食べ切れるの?」ってね。
戦利品のつもりで持ち帰ったつもりが、今や我が家の台所に置かれた宿題として重くのしかかっている。
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