七夕の日、大曽根商店街に希望の星が舞い降りた。「星コーヒー店」8月20日プレオープン!

七夕の奇跡、赤萩線が止まる日

商店街のど真ん中を走る赤萩線。
ふだんは車が、容赦なくビュンビュン通る。

でも、ある夏の夜、その道がピタリと止まる。

7月最後の金・土・日。
大曽根商店街の七夕まつりの3日間は、赤萩線が通行止めになって、歩行者天国になるんだ。

この日ばかりは、東と西を分けていた道が、人と人をつなぐ「橋」になる。
まるで、年に一度だけ会える恋人たちのように。

祭り前の空気に、どうしても触れたくて

午後2時。
僕は炎天下の中、汗をふきふき、ふらりと商店街に足を運んだ。

もう、暑い。猛烈に暑い。
太陽が「俺が主役だ」と言わんばかりに暴れている。

でも、それでも来たかった。
祭りの準備が進む、あの独特のワクワクした空気を感じたくて。

というのも、残念ながら、この後すぐ仕事。
祭りの本番には、いられない。
なんとも悲しい現実を背負いながら、せめて「気配」だけでも感じたかったんだ。

七夕飾りとチョークの線、そしてアスファルトの匂い

商店街に着くと、笹に揺れる短冊や、赤や青や黄色や緑の吹流しが青空に吸い込まれていた。

地面には、チョークで描かれた屋台が並ぶ目印。
まだ準備中の店がポツポツと、鉄板や機材を広げはじめていた。

空気はむわっと熱く、アスファルトの匂いが鼻に刺さる。
遠くからは、どこかの屋台で焼きそばを焼いてるのか、バチバチと油がはぜる音がした。

「おお、はじまるぞ、はじまるぞ」
そんな声なき声が、商店街のあちこちで聞こえてくるようだった。

泣く泣く帰るはずが、出会ってしまった“星”

でも、今日の僕はその「始まり」に立ち会うことができない。
このまま、帰らなきゃいけない。

ああ、さみしいなあ。
この七夕まつりの喧騒が、どれだけエネルギーに満ちてるか知ってるだけに。
……もうちょっとだけ居させて、と心でつぶやいた、そのとき。

『星コーヒー』という希望

工事中だったテナントに、見慣れない張り紙があった。

「星コーヒー店 8月20日プレオープン 27日グランドオープン」

なんだこれ。
なんだか、いい名前じゃないか。

中をのぞいてみると、数人の作業員さんが汗だくで工事中だった。
内装はまだ途中。コンクリート打ちっぱなしで、深い色に輝く木目のカウンターがちらりと見えた。

僕には感じられた。その空間から、静かなエネルギーがにじみ出ていた。

大曽根商店街って、ここ数年、閉じたシャッターばかりが増えていく死にゆく街だと思っていた。

でも、思い返せば「喫茶はじまり」や「ブリューパブ大曽根」もそうだった。
ちゃんと芽は出てる。静かに、だけど確かに、街は変わろうとしてる。

星のような名前に、未来を感じた

星コーヒー。
名前の響きが、なんだか希望の未来をイメージさせる。

七夕にあらわれたその名前に、ちょっとだけ運命を感じた。

また歩こう。あの道に“星”が灯るころ

8月20日。
またここに来よう。
今度は時間をちゃんと空けて、ゆっくりコーヒーでも飲もう。

あのとき出会った“星”が、どんな空気をまとってるのか。
それを、僕の足で確かめに来ようと思う。

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2025-07-26|タグ: ,
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