
なんか、やべぇヤツと――目が合った。
コンビニの冷蔵庫の奥から、ギラリと光る視線。
セブンイレブンのビール売り場。
まるで、宇宙とつながるポータルみたいな空間。
見つけた瞬間、心臓がドクンと跳ねた。
こいつは……まさか、エイリアンか?
有頂天にさせてくれるエイリアン

手にとってみると、なにやら書いてあった。
有頂天エイリアンズ。
あの「よなよなエール」で知られるヤッホーブルーイングと、セブンイレブンの共同開発。
コンビニで見つけたビールの中でも、圧倒的な存在感。
しかもこのビール、“普通”のビールとは真逆を目指して作られたらしい。
ホップの量、缶ビール界で最大級。
味わいは濃厚でトロピカル、だけどゴクゴク飲める軽やかさもあるとか。
パッケージのエイリアンが、僕の脳に直接語りかけてきた。
「俺を連れて帰らないと後悔するぜ」
はい、即決です。
エイリアンを揺らさないよう、僕はそのまま家路についた。
地球の夜に、異星の乾杯。

帰ってまずやったこと。
ビールはまだ飲まずに、缶をじっくりながめた。
ビビッドなカラー。
目を引く黒いシルエット。
一度見たら絶対に忘れない奇妙なバランス。
日本のビールらしからぬこのパッケージ。そう、こいつは地球すら飛び越えた宇宙レベルのビールなのだ。
もうそれだけでワクワクが止まらない。

プシュッ――
缶を開けた瞬間、ホップの爽やかな香りが空気を変える。
ふわっと広がるトロピカルなアロマ。
グラスに注いでみると、白く濁った黄金色の液体が、静かにとろみを描きながら落ちていく。
このビジュアル。
まさに“濃厚な宇宙の霧”を飲む感じ。

一口、口に含んだ。
うおっ……!?
甘みがスコーンと突き抜ける。
マンゴー?パッションフルーツ?南国の果実たちが踊り出す。いや、これは宇宙の果実と言うべきか。
そのあとに、またしても突き抜けた。ホップの爽快な存在感だ。

苦味は主張しすぎず、余韻はまるで、沖縄のサンセットビーチの風みたいに心地よい。
これは、地球じゃない。宇宙へ突き抜けたんだ。
宇宙とつながるビール体験

思わず声が出た。
「うっま……!」
気づけば、夜の大曽根に酒呑みの叫びが響いていた。きっと、宇宙のどこかにいるエイリアンにも聞こえたであろう。
でね、ふと思った。
この味、このデザイン、どこか「宇宙ブルーイング」にも通じるものがある。
けど、似てるとかどうでもいいかもしれない。
ヤッホーにはヤッホーの「宇宙観」があるし、この有頂天エイリアンズには、独自の“銀河ルート”を突き進むビールの感性がある。
それぞれ楽しくて、どっちも美味しい。
地球定住、大歓迎。

このビール、もしかしたら夏季限定なのかもしれない……
定番にしてくれ。頼むから。
もっと多くの人が、このエイリアンと出会えるように。
僕はこの味を、一夜限りの出会いで終わらせたくない。
明日もセブンに行ってみる。
できれば一人でも多くの人が、エイリアンに誘拐されてほしい。
ビールの固定観念なんて、この1本でふっとんでいくから。
踊ろう、地球人。
自由な時間を、ぶちアゲろ。




