【大曽根米プロジェクト】プロ直伝!稲作に必要だったのは“赤玉土の重み”だった

2025-05-08

稲作りは、僕の心を耕している。

昨日、芽の出た種籾8粒を土に植えた。

名付けて「大曽根米プロジェクト」。

始めてみて分かった。

稲を育てるというよりも、無知な僕をじっくりじっくり育てていくプロジェクトなんだ。

土が足りない。じゃあ、買いに行こう。

今朝は、残り13粒を植えるための土が足りなくて、近所の園芸店へ。

お店の人に「何を育てるんですか?」と聞かれた。

「稲ですよ」と。

店員さんが一瞬目を丸くして、それから、めちゃくちゃ大事なアドバイスをくれた。

赤玉土って知ってた?

「稲には赤玉土を混ぜるといいですよ」

赤玉土?聞いたこともない。

でも話を聞いて、目からウロコが落ちた。

バーミュライトは水に浮いてしまう

観葉植物用の土には、バーミュライトっていう石が混ざっているらしい。

このバーミュライト、焼いてあるから軽くてふわふわ。

スポンジみたいにスカスカで、水を張ると浮いてくる。

そもそも、観葉植物って乾燥に強いタイプが多いから、水をほどよく溜めてくれるバーミュライトが便利なんだって。

根腐れを防ぎつつ、軽くて扱いやすい。まさに、室内育ちの“エリート向け”の土。

赤玉土は園芸のド定番

でも、今回の主役は稲。

田んぼで生きてきた稲にとっては、水こそが生きる舞台。

水を張った鉢の中で、しっかり根を張るためには、沈んでくれる土じゃないと意味がない。

そこで登場するのが、赤玉土。

関東ローム層の赤土を乾かして、玉状に焼き固めた園芸のド定番。

重みがあって水に沈み、でも中は程よく空気を通す。

“保水と排水”という相反するバランスを、ギュッと一粒に閉じ込めた名脇役。

観葉植物用の土が“フワフワ系”なら、赤玉土は“しっかり者の土”。

今の稲たちには、まさにこの地に足ついた感覚が必要なんだ。

「赤玉土もください!」

と、気づいたら即答してた。

蚊にご注意、とのこと

もうひとつ、ありがたい助言があった。

「ボウフラには気をつけてね」

ベランダに水を張る=蚊の発生源になる。

広い庭なら蚊もどこかへ飛んでいくけど、

ベランダだと、そこが戦場になるらしい。

蚊、嫌いなんだよね。世界で一番。

これは肝に銘じておこう。

種籾たちが、力強く目覚めていた。

昨日までは、芽がちょこんと顔を出しただけだった残りの13粒。

一晩たったら、全員やる気MAX。

今にも「世界よ、待ってろ!」って飛び出しそうな勢いだった。

こりゃあ急いで土のベッドを用意しないと。

土を混ぜる、その手のひらに

まずは昨日の2つのペットボトル鉢の土を、一度ぜんぶ出す。

そこに、赤玉土を投入。

配分は半々。

黒い観葉植物用の土と、赤い赤玉土。

まるで料理でもするみたいに、手で混ぜていく。

手の中で、赤玉土がコロコロ転がる。

軽く握ると、ほろっと崩れる。

なんか、懐かしかった。

子どもの頃、畑で泥団子を作って遊んだあの感触にそっくり。

あのときの無心さが、今の僕の指先に戻ってきた。

土を混ぜるって、心がふっと静かになって、あたたかくなる。

いよいよ、全21粒を出陣させる

できあがった土を、上部を切り落とした2リットルのペットボトル鉢に5つ分。

それぞれにそっと詰めていく。

そして、21粒の種籾を植えていく。

指でそっと、1センチくらいの穴をあける。

芽の出た種籾を、ひとつひとつ丁寧に入れて、上から土をふんわりかぶせる。

ほんの数秒の作業。

でも、僕の中ではドラマチックな時間が流れていた

僕の心が、静かに震えていた

種籾たちは、小さなサッカーチームみたいだった。

スタジアムのトンネルを抜けて、ピッチへと向かう選手たち。

これから始まる大勝負に向けて、力強く歩み出していく。

そんな風にしか、見えなかった。

ラスト、ジョウロで水をかけた。

これで、本当の意味で、種植えが完了。

ふと、手を見た

指の間、爪の奥、指紋のすき間まで、土が入り込んでいた。

黒くて、濡れてて、でもどこか誇らしい。

思った。

最近、触れてきたものって何だったろう?

スマホ?

キーボード?

つるつるしてて、冷たくて、何も残らないものばかり。

でも今、僕の手は、こんなにも「何かとつながっている感覚」でいっぱいだった。

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