
日本酒通が足繁く通う角打ち(立ち飲み)スポットが大曽根にある。
大曽根駅の地下鉄6番出口を出てすぐ、「みのや北村酒店」。
昼過ぎにお店に入ると、スーツ姿のサラリーマンらしきおじさんが立ち飲みを楽しんでいた(コラコラ)
ここは他では見られない日本酒がズラッと並んでいて、眺めてるだけでもワクワクしてくる。
そんな宝探し気分で店内を探索していると、見慣れない一本が目に飛び込んできた。
その名も──
「メガネ専用日本酒」!?

なんだこれ?メガネと日本酒って何の関係があるんだ?
気づいたら取り憑かれたみたいに「メガネ専用日本酒」の瓶を手に取り、そのままレジへ直行していた。
思わずお店の方に聞いてみる。
「やっぱりメガネかけて飲むと美味しいんですか?」
返ってきた答えは、「そんなわけないですよ(笑)」
やさしい笑顔の女将さんが丁寧にこのお酒について説明してくれた。
どうやら10月1日が「日本酒の日」と「メガネの日」で、さらに蔵元の人が全員メガネをかけていたことから始まった企画らしい。なるほど、理由が無理やりすぎて逆に面白い。
僕自身、小学校のころからメガネをかけてるし、これはもう縁だと思って家にお連れすることにした。
ラベルからして遊び心全開

瓶をまじまじと眺める。
ラベルにはメガネをかけたイラストが2つ。完全にノリだけでコラボしてる感じが笑える。
さらに視力検査で使うCマークがデザインに入っている。もちろん日本酒には1ミリも関係ないけど、メガネユーザーとしてはクスッとくる。

そして決めゼリフ。
「メガネの、メガネによる、メガネのためのお酒」

もはや意味は分からないけど、そういう世界観を本気で作っちゃうノリが最高に面白い。
ラベル見ただけで元を取った気分(笑)
飲んでみたら……うまい!

封を切って香りを嗅ぐと、米の深い旨みと爽やかな酸味が鼻をくすぐる。
グラスに注ぐと、薄い黄金色の液体が現れてテンションが上がる。
一口グビリ。
レモンのような透き通った酸味のあとに、米の旨みがズドンと広がった。
──なるほど、これはメガネをかけ始めたころの甘酸っぱい記憶を思い出させる味わい(んなわけない)

旨み、甘み、酸みのバランスがよく、お酒だけで楽しんでも料理と合わせてもイケる懐の広さ。
メガネに例えるなら、カジュアルでもフォーマルでも違和感ない黒縁ボストンタイプって感じ。
でも正直に言うと……やっぱりメガネ関係ねぇーー!(笑)
この無理矢理さを楽しむのが「メガネ専用日本酒」の粋なんだろう。
おまけのメガネ拭きに感動

さらに驚いたのは、付属のおまけ。なんとメガネ拭き!
これは「曇りなき目で酒を愛せ」という作り手からの熱いメッセージに違いない。細かいところまでメガネにこだわっているのがたまらなく楽しい。

ちなみにこの「メガネ専用日本酒」、全国7つの酒蔵がそれぞれ趣向を凝らして仕込んでいるらしい。
これはもう、見つけたら即買いリスト入り決定だ。
みのやで見つけた最高の一本

みのや北村酒店での酒探しは、まさに宝探し。
そして今回出会ったこの一本も、お店もお酒も──まさに「お眼鏡にかなった」というやつだ。
お後がよろしいようで。










