
左手でカメラを扱いたいと思ってる方に、いい話があるんですよ。
こないだ買ったTELESINのiPhone用カメラグリップ。MagSafeでiPhoneの背面にバコンとくっつくやつ。
こいつが、「左手カメラ」として使えることが分かったんだ。
このカメラグリップ、上についているシャッターボタン付きのパーツが取り外せて、リモコンとして使えるようになっている。たぶん、記念写真とか自撮りで使うための機能なんだろうね。

そのリモコン部分を手にしたとき、ふと思った。
カメラグリップでiPhoneを持つと、親指と人差し指が自由になる。そこにリモコンを持てば、左手カメラになるんじゃないか?
さっそく試してみた。
左手で撮ってみたら、普通にいけた

左手でグリップを握る。握りやすさは右手のときとほとんど変わらない。
そこにリモコンを親指と人差し指でつまむように持って、パシャリとシャッターを押す。
撮れた。

なんの違和感もなく、普通に撮れた。
意味もなくメモを取りながら、自分の右手を撮ってみた。バッチリだった。あまりにも普通に写真が撮れるから、むしろ驚いたね。

写真を撮るって動きそのものには、思ったより利き手の差ってないのかもしれない。
慣れていないから、水平を取るときにちょっとまごつくことはあった。とはいえ、資料用とかブログ用なら多少傾いていても問題ない。少なくとも、僕には十分だった。
20年前、欲しかったのは左手カメラだった

ここで少し昔の話をすると、20年前、僕は取材をして記事を書く仕事をしていた。
時間があるなら、メモを取って、写真を撮って、それを交互に繰り返せばいい。ところが現実は、だいたいいつも時間がカツカツだった。
取材現場にちょっとした違いがあれば、それがそのままネタになる。そんなときは、歩きながら写真を撮って、メモを取る必要があった。
そこで面倒だったのが、ペンとカメラの持ち替えだ。
右手で書いて、写真も撮る。またペンに戻る。この行ったり来たりが、地味にめんどくさい。
僕が欲しかったのは、高性能なカメラじゃなかった。
右手を止めずに記録できる自由だったんだと思う。
そんな必要に追われる仕事ではなくなった今も、なぜか僕は左手で自然に撮れるカメラをずっと探していた。
普通のカメラは、左手用にはできていない

もちろん、コンデジでも左手で撮れないわけじゃない。
ボウリングの球を持って、「さぁ投げるぞ」みたいな体勢で構えれば、一応撮れる。撮れるんだけど、手首はあらぬ方向に曲がるし、まぁ撮りにくい。
しかも、ズームレバーに指がかかるから、気づくと超望遠のボケボケ写真になってたりする。
当たり前のことなんだけど、普通のカメラは左手用には作られていないんだよね。
その点、このTELESINのカメラグリップは違った。
左手で握って、親指と人差し指でリモコンをつまんで、そのままシャッターを押す。動きが妙に自然なのだ。
つまり、右手でメモを取りながら、左手で写真を撮る。
メモとカメラの二刀流である。
今さらだからこそ、うれしい

率直にいうと、今の僕には使い道はそこまで多くない。
ブログに載せる用の、箸で唐揚げを持ち上げる写真を撮るくらいかもしれない。
それでも、この自由はちょっといい。
僕と同じようにブログを書いている人。ライター。料理の写真を撮る人。右手で何かをしながら、もう片方で写真を撮りたい人。そういう人には、リモコンが取り外せるカメラグリップはかなり有効だと思う。

20年以上探し求めたものを、こんな形で見つけるとは思わなかった。
今の自分には、そこまで切実な道具ではない。
それでも、見つけた喜びは大きかった。
なんというか、初恋の子に再会したみたいな感じかな。
会えたことはうれしい。今さら感まで含めて、ちょっと似ている(笑)










