あぁ、またやっちまった。
犬山ハーフの直前になると決まって起きる謎の負傷。
だいたいここで変なスイッチが入る

冷たい風が気持ちいい矢田川を走っていた。
でも、今日はいつもと違って、なぜだか走りは気持ち良くない。
別に速く走る必要なんて、1ミリもない。楽にゆっくり走ればいいだけのこと。
でもね、マラソン大会が近づくと、変なスイッチが入ってしまう。
健康ランナーにとって全くいらない「速く走らなきゃ」という強迫観念に囚われていた。
体を前に押し出そうと、無理して走っていたようだ。
3キロ地点、事件発生
3キロ過ぎ。
右のヒラメ筋から「ビキ!」っという衝撃が伝わってきた。
着地するたびにズキズキとした激痛が襲う。
「あかん、これ時間のかかるやつだ」
その瞬間、理解した。僕の犬山ハーフは終わったのだと。
右足に体重を乗せられない。家まではペンギンのように歩いて帰った。
本番前に自分を見失うやつ
大会前になると自分を見失う。
焦る必要のないところで無駄に焦ってしまう。普段どおりやればいいのに、存在しない何かを怖がっている。
何度も経験してるはずなのに、同じ失敗を繰り返すバカさ加減に呆れていた。
そんな時、ふと思った。
脳内に“伝説”が降臨した
まるで、伝説の“天才”サッカー選手カルロス・カイザーみたいだと。
カイザーは1978年から98年の間に活躍……したかはさておき、そのプレーを見た者は誰もいない。
スター選手っぽい顔でクラブに入り、最初の練習で派手にのたうちまわって大ケガをアピール。
20年も現役を続けたのに、ボールを蹴ったことすらない。なのに、フラメンゴやヴァスコダガマみたいなブラジルの名門を渡り歩いた。
もはやサッカー選手というより、“伝説を作る才能”の持ち主だったんだ。
僕も犬山ハーフに3度エントリーして、直前になると示し合わせたかのように、膝の負傷で倒れていた。
そして今回も絶妙のタイミングで起きたヒラメ筋の負傷。僕の内なるカルロス・カイザーが目覚めたかのようだったね(笑)
笑ってる場合じゃないけど、笑う

……とはいえ、笑ってばかりもいられない。
犬山ハーフまで、あと2日ある。
走るかどうかは、当日の朝に決めればいい。今は休んで、準備だけはしっかりしておこう。
なんて、ブログの記事を書いている今、安静にしていればヒラメ筋は痛まない。
勝ち筋は「楽しみ方」を変えること
回復具合は、まぁその時しだい。
今は、この負傷を生かして、どう楽しむかを考えよう。犬山ハーフの会場に行って、屋台だけ楽しんで帰るとかね。
この開き直りっぷり。あれ、もしかして、僕ってカイザーの後継者になれるのかも(笑)





