オタマトーンを比べてみた。弾きやすさのテクノ、スタンダードは天使の歌声

オタマトーンを買おうかな、となった時に、ちょっと気になるのがスタンダードとテクノの違いだ。

小さくてかわいいスタンダード。大きくて本格派っぽいテクノ。

見た感じだと、テクノの方が大きくて弾きやすそうに見えた。

テクノを手にして1週間。夜な夜なプペプぺと、オタマを可愛がって楽しんでいる。

カエルの合唱、きらきら星、君が代、お正月、カントリーロード。

音階をなぞっているだけの演奏ではあるものの、それなりに曲っぽくはなってきた。ドレミ楽譜のある簡単な曲なら、少しずつ弾けるようにもなっている。

オタマ奏者への道を、順調に歩んでいる感じがするね。

ただ、1週間ほど弾いてみて、ひとつ気になることが出てきた。

テクノは指が届かない。だから小さいスタンドーが気になった

テクノは、でかい。

1オクターブぐらい一気に音程が変わるような曲になると、指が届かない。

人差し指か小指をジャンプさせて、「エイ!ここだ!」と当てずっぽうで音を鳴らす。すると、すっとんきょうな音が出て、思わず脱力してしまう。

それもオタマトーンらしい面白さではある。とはいえ、せっかくやるなら、正しい音程で気持ちよく弾けるようになりたい。

そこで、スタンダードが気になってきた。

テクノよりずっと小さいから指が届きそうに見える。もしかして、スタンダードの方が弾きやすいんじゃないか。

そんなことを思うようになった。

しかも、スタンダードはオタマトーンの原点。こいつを知らずにオタマトーンは語れないんじゃないか、という気もしてきた。

そう思ったら、いてもたってもいられない。

パルコ南館の島村楽器に行って、スタンダードをゲットしてきた。

テクノとスタンダード、まず持った感じが違う

さっそく比べてみる。

テクノは、棒が太い。人差し指と親指の間に挟むと安定感があって、しっかり支えられる。

一方のスタンダードは細い。持つというより、つまむ感じだ。支えるのは下の顔の部分。かなりおもちゃっぽい。

このチャチさこそ、オタマトーンの醍醐味なのかもしれないね。

見た目は圧倒的にかわいい。

そして、この時点ではまだ思っていた。

これは弾きやすそうだ、と。

ところが、弾いてみると話が変わった

そのまま演奏してみる。

軽くパネルを押さえる。

あれ。音が出ない。

どうしてだろう。

グッと力を入れて押してみる。

すると、プペーという、オタマトーンらしい響くような電子音が鳴った。

音量は小にしてあるのに、結構なボリューム。深夜の演奏は、ちょっと遠慮しておこう。

気を取り直して、オタマトーンで最も弾きやすそうな「きらきら星」を弾いてみる。

む、難しい……。

まず、音がきれいにつながらない。ブツブツ切れる。

感覚としては、Zoom会議で相手の声が途切れ途切れになって、肝心なところが聞こえずイライラする時に近い。

何が起きているのか探ってみたら、原因が見えてきた。

スタンダードは、パネルが棒の奥まった位置にある。しかも細い。だから押そうとすると、棒が指に当たって、うまく力が入らない。

音が途切れるのは、力の入りにくい薬指や小指で押さえようとしていたからだった。

テクノは「届きにくい」。スタンダードは「押しにくい」

ここで、違いがはっきりした。

☝️テクノは、指の運びが難しい。広い音域を行き来する時は、距離があるぶん大変。

その代わり、パネルへの反応が素直で、軽く押せばちゃんと鳴る。

親指以外の4本の指でタッチして、遠目に見ればギターでも触っているみたいに弾ける。

☝️スタンダードは、見た目のサイズ感だけなら扱いやすそうに見える。

ところが、実際には押し込みにコツがいる。力を入れやすい人差し指と中指が中心になりそうだし、押し込む時に一瞬タイムラグもある。

その結果、ポンポン音を拾っていくというより、スライド奏法が現実的な選択肢になる。

どっちが上、という話ではなかった

どっちが優れている、という話ではないのかも。

ちゃんと演奏を楽しみたいなら、テクノか、ほぼ同じ系統のデラックス。

オタマトーンらしいかわいさや、「こいつ歌うんですよ」と見せたくなる楽しさを味わいたいなら、スタンダード。

そんなイメージかな。

スタンダードが人気な理由、ちょっと分かった気がした

あらためて、スタンダードをじっくり眺めてみる。

なんだろう。

トイプードルでも見ているような可愛さがあるんだよね。

それに対してテクノは、マッチョなでっかいプードルみたいな感じがする。

ただ、スタンダードの魅力は、見た目のかわいさだけじゃなかった。

こいつが一変する瞬間がある。

口をパクパクさせて、ビブラートをかけた時だ。

さっきまで鳴っていた無味乾燥な電子音が、急に天使の歌声に変わる。ボケっとした顔のオタマが、突然、神々しく生まれ変わるんだよね。

これ、不意に聞かされたらかなり衝撃を受けると思う。

テクノももちろんいい。ちゃんと歌う。

ただ、この衝撃の変わり方は、スタンダードの方が強い気がするんだ。

この声で、オタマを歌わせたい。

そう思ってしまうから、ついつい練習に熱が入る。

演奏が難しくても、スタンダードが人気な理由が少し分かった気がした。

さて、2匹のオタマ、どっちで歌おうか。まったくもって、悩みの無駄遣いである(笑)

2026-04-19|タグ:
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