
万年筆って、もっと大人な趣味だと思ってた。か
書斎の机の上に静かに置かれていて、渋い大人が手紙でも書くような…。
なのに今の僕ときたら、毎日せっせと「ふでDEまんねん」という軽いネーミングの万年筆で落書きを描いている。
インクが減るとちょっとニヤつきながら新しい色を探して、ついには“蒼墨”を買って喜んでる始末。
……どう見ても、立派な“万年筆小僧”である。
インク、10日で切れたんだけど

セーラーの「ふでDEまんねん」を使い始めて10日。
付属の黒インク、もう切れた。
いや、ちょっと待て、10日で?
ボールペンだったら、まだ半分も減ってないよね…?
たしかに、「ふでDEまんねん」はベタ塗りもできる万年筆。
インクの減りが早いのは知ってた。
でもさ、現実にその瞬間が来ると、ちょっと動揺するよね。
でもまあ……これは新しいインクを試すチャンスでもあるわけで。
…というわけで、
迷わずポチった。セーラー純正「蒼墨(そうぼく)」。
名前でときめいてる時点で、もう負けてる

顔料インク。水に強くて、退色しにくい。
そしてなにより、この名前。
蒼墨。そうぼく。
紺好きの僕の心を、容赦なく撃ち抜いてくる。
セーラーの顔料インクには「極黒(きわぐろ)」とか「青墨(せいぼく)」もあるんだけど、ネイビー信者としては、まずはここからでしょ。
ちなみにアマゾン価格、12本入りで414円。
思ったよりずっと安い。
1本10日もてば、約4ヶ月分。
1日3.5円。なんか、駄菓子か。
蒼墨、じわじわあらわる

カートリッジは、思ったよりも簡単に交換できた。
差し込んで、グッと押し込むだけ。
最初は、前の黒インクが少し残ってたのか、濃いブルーブラックみたいな色が出てきた。
書きながら「あれ?」ってなる。
あれ…蒼墨って、もっと蒼天っぽい青なんじゃ…?

で、しばらく書いてると、にじみ出てきた。
青とも紫ともいえない、なんとも言えない深い紺色。
これだ、これが「蒼墨」なんだ。
空の青じゃない。
墨の青だ。
そして、顔料インクらしく裏抜けもしない。

うわー、めっちゃ渋い……でも下手に見える(泣)
書いてるうちに、色の濃淡がじわじわ変わってくる。
薄いところはふわっと淡くて、止めたところはぐっと深い──まるで水墨画。
ああ、これ、絵に使ったらめちゃくちゃ渋い表現ができそう。

…と思ったのも束の間。
実際に描いてみたら、ムラ。ムラ。ムラ。
あれ…?なんか…ヘタに見える?
自分の線が急に自信なさげに見えてくる。
黒インクのときは、もうちょい堂々と線が引けてた気がするんだけど…。
蒼墨、カッコいいんだけど、僕にはまだ早かったかも…。
思わず、黒インクのことを思い出してしまった。
あいつ、たしかに無難だけど、安定感あったな…(笑)
葛藤:やっぱ黒に戻る?決意:いや、まだ戦える
正直、ちょっと迷った。
「これ、付属の黒インクに戻した方がいいんじゃない?」
まだ買ったばかりなのに、インクのせいにするのはズルいか?
でも線がカスれて見えるのは事実で…うーん。
弘法は筆を選ばすと言うが…うん、そんなレベルじゃない(笑)
って考えてたときに思い出したのが、「顔料インクは詰まりやすい。でも、毎日使えば大丈夫」という一文。
つまり──
一番のメンテナンスは、“毎日書くこと”。
よし、決めた。
今はまだ使いこなせなくても、僕にはまだこの“蒼墨”を楽しむ余地がある。
ムラも不安定な線も、全部含めて“僕の線”だと思えばいい。
うん、とりあえず、この1本を使い切ってからだ。
次は……極黒、かな?(笑)
結論:僕は今、楽しくムラっている。
蒼墨の線は、まだ僕には難しい。
でも、使ってる時間は、なんだかすごく豊かだ。
うまく描けなくてもいい。
きれいな線が書けなくてもいい。
万年筆の楽しさって、たぶん“結果”じゃなくて“過程”なんだよね。
今日もペンを持って、ムラのある線を引きながら、ちょっとだけいい時間を過ごしている。
気をつけないと。
このままじゃ、本当に沼の底まで行っちゃいそうだ。
💬 あなたへ:もし、ちょっと気になってるなら
この「ふでDEまんねん」、Amazonで1000円ちょい。
蒼墨のカートリッジも、12本で400円ちょっと。
つまり、コーヒー1杯とケーキで始められる“趣味”ってこと。
字がうまくなくても、絵が描けなくても、「線を引く」って、それだけで意外と楽しいもの。
あなたにも、ちょっとした“線の旅”、おすすめします。




