可憐で雅な源氏物語の世界が大曽根商店街に広がった。
入り口の看板には「己書(おのれしょ)で楽しむ源氏物語の世界」。
この一言で気持ちはもう平安貴族モードに切り替わる。
今日のテーマは「紫式部」

源氏物語の作者の名前をいただく花「紫式部」を描く己書の体験会。毎月第2、第3金曜日の幸座(講座)が開かれる喫茶はじまりでのスペシャルイベント。
この日だけの特別なお題でレッスンを受けられるとあって、僕は速攻で予約していたんだ。
お題の内容は、紫式部を描いて花言葉を添えるというおしゃれなもの。
この紫式部がかっこよくてね、枝から落ち着いた色合いの葉がのび、葡萄みたいに丸い紫の粒が可憐に連なる。
おしゃれなものを見るとなんでも描いてみたい。しかも、やさしい先生が全部教えてくれるとある。レッスンを受けないと損だよね。
まずは“己書の型”から

いつもの幸座と違って、僕以外は初めて己書を体験する方ばかり。
まずは初歩から。
己書とは何かとか、筆ペンの握り方は書道とは違うとか。
筆ペンは先じゃなくて“腹”をグイグイ押し当てて書く——練習紙にぐるぐる線を重ねて、忘れていた感覚を思い出す。
先生お手製の“雅ハガキ”

実際にお題を描いてみる。
ハガキはこの体験会用に先生が作ってくれたスペシャル仕様。
四辺に和柄があしらわれ、黒い縁取りでキリッと締まる。手にのせた瞬間、源氏物語絵巻の一コマに入ったみたいで、気分が一段ギアアップした。
己書って常に新しい描き方を研究していて、誰でも手軽に楽しめるお題を用意してくれている。今回もすごかった。
綿棒“ポンポン”無限ループ

紫式部の紫の粒は、綿棒でポンポンと描いていく。
水彩絵の具をたっぷり綿棒に吸わせて、ハガキに軽く押すと、小さな丸がふわっと咲く。
これが面白くてね。何度も何度も、つい手が止まらない。
右下あたりは楽しさが爆発してちょっと盛りすぎたかもしれない(笑)
先生曰く、「少ない方が可憐になるよ」。うん、欲張りすぎを反省。
先生の“微妙に嬉しい”講評

お題を描き終えて先生に見てもらう。
一瞬の間のあと、「独特の感じがいいねぇ!」。
ありがたいけど、ちょっと笑ってしまう褒め言葉。そもそも文字が下手くそなんだな。雅な世界観のお題だと流れるような感じがなくて、“独特”が前面に出ちゃうんだよね。
他の方の作品は、線がやさしく流れて丁寧。半年やってきた僕、今日は初めての方々に完敗。
それでも、己書は正解がない——自分が楽しんで描くのがいちばん大事。
薄墨で花言葉の「愛され上手」と添えて、最後に朱の印をポン。源氏物語の空気をイメージしながら楽しめたから、良し!
そして先生が用意してくれた弱点補強の宿題
実は先生から、経験者の僕は時間が余るだろうって別のお題もいただいていた。
字が隙間なくギッシリ詰まったお題で、明らかに「大きく書きすぎるクセを整えよう」というメッセージ。バランスを見て面を埋める練習、これは効きそう。
よし、この宿題はヒマを見つけてコツコツ練習しよう。
自分なりに納得できる一枚が描けたとき、きっとレベルが一段上がっているはず。
初めての方向け体験会の準備で忙しかったのに、僕のためにお題を用意してくれた先生に感激。さぁ、頑張って描いてみよう!




