金虎様、「虎変 大吟醸」金賞おめでとうございます!大曽根民として祝杯をあげた夜

2026-05-22 /

その時、僕は悩んでいた。

今日の晩酌は何にしようかと。

晩酌の酒を選ぶ時間は、地味に楽しい。冷蔵庫の中を見るか。イオンに寄るか。酒屋まで歩くか。たったそれだけのことなのに、その日の夜の気分が少し変わる。

何気なくXを見ていたら、大ニュースが飛び込んできた。

金虎酒造の「虎変(こへん) 大吟醸」が、全国新酒鑑評会で金賞を受賞したという。

虎変とは、「名古屋の新銘酒を造りたい」という思いから、金虎が革新の思いで生み出したお酒である。

そして全国新酒鑑評会は、日本で最も歴史と権威がある日本酒のコンテスト。

決まった。

我らが大曽根の誇り、金虎の快挙を祝して、今夜は虎変の大吟醸で乾杯しようではないか。

金賞酒が、駅前の酒屋で買える街

向かったのは、大曽根駅の目の前。オゾンアベニューにある酒屋「佐野屋」

金虎のお酒が常備されている、僕の晩酌を支えてくれるお店である。

冷蔵庫の中には、金色のラベルに身を包んだ虎変の大吟醸が鎮座していた。

一本取り出し、レジへと向かう。

手に入れたぜ。金賞受賞のお酒。

全国で評価されたお酒が、駅前の酒屋でこんなに気軽に手に入る。これ、大曽根に住んでいる人間の特権ではないだろうか。

虎変の瓶を手に、家へ歩く。

僕は大曽根民である喜びを、じわじわとかみしめていた。

金色のラベルに、白虎が構える

夜になり、晩酌の時間になった。

まずは瓶をじっくり眺める。

金箔のような煌びやかなラベル。そこに墨書で「虎変」とある。両脇には、力強く構える白虎の姿。

華やかでありながら、気品と落ち着きもある。

金虎の自信を、静かに見せつけられているようだった。

グラスに注ぐ。

わずかに黄金色がかった、澄んだ輝き。

ふんわりと漂う甘さ。バナナやマンゴーのようなトロピカルフルーツ的ではあるが、もう一段深みのある香りがする。

ラベルは金色。名前は虎変。しかも大吟醸で金賞受賞。

これは、華やかにドカンと来る酒なのではないか

そんなことを思いながら、グイッと一口。

あら。

予想に反して、大吟醸らしい華やかな甘みは控えめだった。

甘みの余韻を引きずることなく、日本酒らしい旨みやキレが、そよ風のように吹いてくる。

派手に前へ出てくる酒ではない。

甘み、旨み、キレがきれいに整っていて、全体の印象はとても抑制的。

「突出した何か」で勝負するのではなく、日本酒としての完成度を突き詰めて醸されたお酒なのだと感じた。

これが金賞のお酒か。

しみじみとグラスを傾ける。

カツオのたたきと、虎変のキレ

虎変大吟醸のお供には、カツオのたたきを用意した。

強い味のするカツオにも負けない。ぶつかり合うというより、高め合うような組み合わせだった。カツオの濃い旨みを受け止めながら、虎変のキレがすっと後味を整えてくれる。

このお酒なら、いろいろな料理とうまくやっていけそうだ。

主張しすぎない。それでいて、芯がある。飲みながら、少しずつわかってくるタイプのお酒だった。

僕にも一度だけ、金賞の夜があった

実は去年、僕は生まれて初めて「金賞」というものをいただいた。

会社の提案コンクールだった。

どこかで聞きかじったようなネタを、「どうせ無理やろ。上司が出せって言うから出しとくか」くらいの気分で出した。

それが、なぜか金賞。

賞状と金一封を偉いさんからいただくという、人生最初で最後かもしれない晴れ舞台である。

いい加減に生きてきた自分にとって、唯一の勲章と言っていい去年の金賞。

金一封は気前よく妻に渡して、鼻高々だったのを覚えている。

そんな晴れがましい金賞。金虎はコロナ禍を除き、毎年なにかしら金賞を受賞している。

もちろん、僕の会社の提案コンクールとは重みがまるで違う。全国の酒蔵がしのぎを削る中で評価される金賞である。

大曽根の民としては、誇らしい気持ちに包まれる。

近所に、こんな酒蔵がある。駅前の酒屋で、そのお酒を買える。家に帰って、グラスに注いで、しみじみ飲める。

それだけで、今日の晩酌は特別な夜になった。

来年の吉報も楽しみにしながら、虎変の大吟醸を美味しくいただいた。

金虎がある大曽根。

ここ以外に住む場所なんて、もう考えられない。

◆虎変が飲みたいから大曽根に住む金虎の「虎変 特別純米」がある夜。大曽根に住む理由がまたひとつ増えた

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