衝撃のCP1:駐車場で“横になる”世界線

25時間9分59秒で終えた尾張三河ウルトラウォーキング2025。
衝撃を受けた光景がある。
25キロのCP(チェックポイント)1、豊田の手前にあるコンビニの駐車場。たどり着くと、見慣れない光景があった。
なんと、ウォーカーのみなさんが駐車場に寝転がっているではないか。えっ?そんなに疲れてるの?
エイドで寝転がるなんて、マラソン大会では絶対に見られない。もし寝転がってたら、すぐに救護員が駆けつけるだろう。
僕はというと、サンドイッチを無理やり口にねじ込んで水を飲むのみ。
いつものマラソン大会と同じで補給が済んだらさっさとGO。
エイドでの時間をいかに短縮するかが大切だと思っていたからね。
ツケは早い:CP2 松平東照宮

44キロのCP2、松平東照宮で早くもそのツケはやってきた。
特別に夜間無料拝観できる絶好のチャンス。
なのに、史跡大好きな僕がスルーするほど疲れていたんだ。
でも、ここでもお汁粉をいただいたらすぐに出発。疲れにムチ打って歩き続けるのが正解だと信じていた。
人生最高のカップヌードル:CP3 瀧山寺

57キロのCP3、瀧山寺(たきさんじ)。
門に続く階段を上がる足が重かった。お寺の中に休憩所があり、そこでカップヌードルをいただいた。
間違いない!これまでの人生で頂点に立つほど美味しいインスタントラーメンだった。
お寺の奥の部屋ではたくさんのウォーカーが寝転がって休んでいた。
僕は、それを横目にやっぱりここでもすぐに出発。脚の疲れはどんどん溜まっていた。
夜明け前、メンタルが削られる

岡崎城の手前で夜が明けた。
疲れがひどくなると、左腕のガーミンを何度も見てしまう。
「次のCPまで10キロあるのか、あと2時間か」「あと1時間59分か」みたいに。
全然時間がたってないのに何度も何度も見てしまう。
こうなったら、疲れは限界。それでも立ち止まらずに歩き続けた。
そんな状態だと、矢印で示されるコースの標識を見落とす。3回もコースロストして無駄に歩いてしまった。
疲れと眠気で歯を食いしばりながらボロボロになって次のCPへとたどり着いた。
限界→爆睡→復活:CP4 藤川宿

73キロのCP4、藤川宿。
もう限界だった。これ以上は歩けない。
タイムを見ると、制限時間内完歩するには5時間休んでも間に合う余裕があった。
とりあえず寝よう。寝て回復しなかったら、その時はリタイアすればいい。
持参したダウンベストを着込み、ザックを枕に横になる。
あっという間に眠りに落ちた。40分ほど寝ただろうか。歩いてみると、痛みがスカッと消えていた。
まるで、この区間の疲れがリセットされたくらいに回復していた。勇気を取り戻した僕は、また歩き始めた。
さらに学ぶ:CP5 コンビニの駐車場で1時間爆睡

88キロのCP5、コンビニの駐車場。
マラソン大会の常識はウルトラウォーキングの常識ではなかった。
制限時間は目一杯使っていい。エイドで寝たって構わない。コンビニで何かを買ってもいい。
僕はCPに着くなり、アラームをセットして1時間爆睡した。ちょっと前とは真逆。エイドステーションは寝るためにあると言わんばかりだ。
目を覚ますと、体調はさっきのCP4よりも回復していた。
なるほど、理解したよ。
結論:“マラソン”じゃなく“ハイキング”に近い
ウルトラウォーキングとは、マラソン大会ではなく山登りやハイキングに近いと。
休憩できる場所に立ち寄ったら、体力を回復させてからコースに戻る。
疲れ果てたまま行動を続けると結局、時間と体力を浪費するんだよね。
ご褒美のラスト12キロ

ラストの12キロは極上の時間となった。
東海道の古い街並みを眺めながらゆっくり歩き、コンビニで大好きなミルクティーを飲んだり、一人旅だったから熱唱したりね、目一杯楽しんだ。
ゴールでは、疲れはあるものの余裕はかなり残っていた。ラスト2つのCPで爆睡した効果は大きかったようだ。
合言葉は「エイドでは寝ろ」
エイドでは寝ろ。
異論があるのは承知の上で言いたい。これが今回、僕がつかんだウルトラウォーキング攻略のコツである。
制限時間より3時間近く早くゴールできた。ってことは、最初のCPから1時間がっつり寝られるということ。もし寝ていたら、疲れは感じないまま終わったかもしれない。
エイドをうまく使って回復させよう。
この作戦がはまれば無限に歩けるかも? 回復に必要な時間はどれくらいなのか? すべてのエイドで寝た方がいいのか?興味は尽きなくなってきた。
もう見えてる“来年の自分”
僕の頭の中では、もうすでに来年ゴールする姿が見えてきた。
しかも、どこにも痛みはなく、疲れもちょっと頑張った程度。豊橋の街で祝勝会する姿まで見えている(笑)
待ってろよ!ちくわ!蓬莱泉!来年11月1日、豊橋駅で会おう!!
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