
東京旅行の途中で、やたら面白いペンに出会った。
舞台は銀座の伊東屋。文具好きにとっては、もはや“聖地”のような存在。怖いのは、その評判が日本だけじゃないこと。

店内を見渡すと、日本人より外国人の方が多い。彼らの目は、ショーケースの文具に釘付け。日本の文具にここまで熱狂するとは…さすが聖地。
もちろん僕も負けじと目を輝かせ、一本一本を吟味して歩く。
「ほとんど試したことあるぞ。だって僕、日本人だし。文具本場に住んでるし」なんて思っていたけど、やっぱり伊東屋。気になる一本が潜んでいた。
その名は「プラマン」

それが、ペンテルの「プラマン」。
プラスチックで万年筆の書き味を再現しようとした一本だ。
実物を手にするのは初めてじゃない。でも万年筆を使い慣れてくると、この存在がやたら気になってくる。

伊東屋では特別コーナーに飾られていた。そう、こういう発想は日本人にしかできないと思う。外国人なら絶対こう言うはず――「いや、万年筆使えばいいじゃん?」。
でも僕らは違う。「いや、プラスチックでやりたいんだよ!」。そこが日本人のこだわりであり、面白さなんだ。
名前にツッコミどころ満載

帰宅して手に取る。
真ん中がぷっくり膨らんだボディ、大きなキャップ。姿はまるで万年筆。
しかも蛇腹構造でインクを供給するという凝った仕組み。
軸には「Tradio Pula Man」の文字。
トラディオはブランド名として…まぁ分かる。でも「Pula Man」って何?
プラスチック万年筆なら「Pla Man」でしょ?と思うけど、それだと“プラチック男”みたいで怪しすぎる(笑)
だから“惹きつける男(Pull a Man)”、つまり「魅惑の男」にしたのかな…?なんて勝手に想像してニヤニヤしてしまう。
実際に描いてみた

いざ試し書き。
さすが45年ロングセラー。
するすると走る線は気持ちいい。コピックのマルチライナー0.3ミリと同じぐらいで、ドローイングにはちょうどいい。

面白いのはペン先を挟む上下のパーツ。これ、長さが違うんだ。どっちを上にするかで硬め・柔らかめが切り替わる。

柔らかい側で筆圧をかければ、ぐっと太い線。まるで“線のエフェクター”をいじってる感覚。
ただ、勢いよくガンガン描くと掠れることがある。でも少し休ませると、またインクが蘇る。
「落ち着け、慌てるな」という声が聞こえる気がした(笑)

ペン沼へようこそ
結論。
めちゃくちゃ楽しいペンだった。
ストレスゼロ、きれいな線、ドローイングに全集中。これはクセになる。

ペンの世界、ほんと奥深い。
しかも値段も手頃。だからこそ、もっとペン沼にハマっていきたい。
ペンを知れば、お絵描きもさらに楽しくなる。いやー、やっぱり文具は人生を豊かにするな。





