
今日、僕はまた地獄の扉を開けてしまった。
夏のジメジメを吹き飛ばすために──よりにもよって、また激辛の帝王に挑むなんて。
前回は汗、涙、鼻水を垂れ流し、そしてトイレで…いや、これ以上は書くまい。一日を棒に振ったのに、なぜかまた会いたくなる。
そう、これはもはや恋だ。
いや、恋じゃないな。
ただのマゾだ。
激辛界の帝王、再び

今回の相手も、激辛界の帝王「辛(シン)ラーメン」。
3つ入りパックのうち、これが2回目。つまり、あと1回は残っているということだ。激辛を三度楽しめるなんて最高──いや、危険極まりない(笑)
思い出すのは前回。スープまで飲み干し、丸一日悶絶したあの夜。

だが今回は違う。パッケージの片隅にあった一文が、僕の冒険心に火をつけたのだ。
「カレールウを入れると美味しくいただけます」
辛さに辛さを重ねるとは、どれだけ豪傑なんだ。僕はもちろん豪傑ではない。
でも挑戦するだけならタダだ。カレー粉を入れるだけなんだから。
カレー粉投入で、部屋がカレー屋に

作り方はシンプル。
説明書どおり、沸騰した湯に麺・粉スープ・カヤクを投入し、4分半煮込む。
そこに野菜と卵も入れて栄養アップ&マイルド化の保険をかける。
そして──主役登場。

カレー粉、小さじ山盛り一杯。
粉が湯面に落ちた瞬間、唐辛子の鋭い香りがふっと引き、代わりにスパイスの重低音が部屋を満たす。
さっきまで真夏の午後だったこの部屋が、一気にカレー屋さんの厨房になった。
あれ?やさしい…?

4分半後、辛ラーメン×カレーが完成。見た目はほぼ変わらない。
レンゲでスープをごくり。
…あれ?辛くないぞ。

いつもなら唇をピリッと切り裂く一撃が、今日は来ない。代わりに、口の中でじわじわと熱が盛り上がってくる。
辛さの総量は同じなのに、カレー粉のスパイスが辛さをやさしく包んでくれているのだろう。
一気に食べるのはちょっと怖かったから休み休みで。あの凶暴な激辛が暴れ出すかもしれないからね。

まるで、めちゃくちゃ怖かった先輩が卒業後に会ったら、笑顔でジュースをおごってくれた──そんな感じ。
でも、どこかで「昔のあの怖さ」を覚えているから、背筋は自然と伸びたままみたいな。
平和の方程式、発見

麺を完食。
前回はスープまで飲み干して地獄を見たが、今回は温存策。
辛さの詰まったスープを残して食べるのを終えた。夕方から仕事がある日は、トイレダッシュは避けたい(笑)
結果──マイルドな辛さと爽快感だけを楽しめた。
なるほど、完全に理解した。
辛ラーメンはカレー粉を入れて、スープは残す。これが平和の方程式だ。
次はさらなるマイルド化策へ

学んだ。
辛ラーメン攻略法は、カレー粉をひとさじ──そしてスープは残す。
これでマイルド&ノー悶絶。
ただし、油断は禁物だ。
僕は今日、一回だけ、静かに悶絶した。
そして…次はさらなるマイルド化策で辛ラーメンを飼い慣らす。…たぶん逆にこっちが噛まれるだろうけど(笑)
さあ、また地獄で会おう。





