
ランニング中のひらめきは、夢に似ている。
「あっ、これ面白いじゃん!」
そう思ったはずなのに、次の瞬間には消えている。
さっきまで確かに頭の中にあったのに、信号をひとつ渡っただけで、もう輪郭がない。
思い出そうとしても、「なんか面白かった気がする」って感触だけが残って、中身はどこかへ飛んでいってしまう。
まるで夢でも見ていたみたいなんだよね。
んで、僕はずっと考えてきた。
この逃げ足の速いアイデアを、どうすれば捕まえておけるのか?
答えは、たぶんシンプルだ。
30年近く探し続けたランニングノート

ノートを持って走ればいい。
そう思って、実は若いころからずっと試してきた。気がつけば、もう30年近くになる。
キャンパスノート、リングノート、測量野帳、防水ノート。ありとあらゆるノートを手にして走ってみた。
だけど、しっくりくるものはなかった。
大きすぎたり、出しにくかったり、ペンが迷子になったり、開くまでに手間取ったり。そうこうしているうちに、せっかくのアイデアはスーッと消えていく。
つまり、ランニング用ノートには条件があるのだ。
ついに見つけたロルバーンミニ

必要なのは、この3つ。
- 手のひらにすっぽり収まる大きさ
- ペンと一緒に持ち運べる
- 最新のページをすぐに開ける
この3つを満たして、ようやくランニングの相棒になれる。
そしてついに、30年越しでその条件をきっちり満たすノートを見つけた。
「Rollbahn(ロルバーン)」のミニノートである。
これが、実にいい。
サイズ感が最高

まず大きさがいい。
クレジットカードよりひと回り大きいくらいで、手のひらにちゃんと収まる。
ザックのポケットにもスッと入る。走っている最中に持っていても邪魔になりにくい。

ただし、リング側の表紙の角がポケットに引っかかる。
そこはハサミで少し角を落としておくと、出し入れがかなりスムーズになる。
ペンはノートと一体でなければならない

次に大事なのが、ペンと一緒に持ち歩けること。
これ、地味に見えて超重要だ。
ノートだけあってもダメ。ペンだけあってもダメ。
「あっ、なんか面白いことをひらめいた!」
そう思ってノートを開いた瞬間に、「あれ、ペンどこだっけ?」これをやったら終わりである。
アイデアって、こっちがモタモタしていると、容赦なく逃げるからね。
だから、ペンとノートは最初からセットでなければならない。
最強ペンはSL-F1 miniだった

そこでハマったのが、ゼブラの手帳用ボールペン「SL-F1 mini」だ。
ロルバーンミニのリングに気持ちよく挿せる細さがある。しかも、ノートからはみ出さない長さもある。さらに、引っ張るとスッと伸びて、ちゃんと書きやすいサイズになる。
小さいペンって、「持ち運びにはいいけど書きにくい」がありがちなんだけど、これはそこを越えてくる。
ロルバーンミニにSL-F1 miniを組み合わせる。ペンをリングから引き抜く。ノートを開く。サッと書く。
この流れに無駄がない。
だから、飛んでいく前のアイデアを、ちゃんとノートの中に捕まえておけるんだ。
ひとつだけ付け加えるなら、クリップにヒモをつけておくといい。リングから引き出しやすくなって、さらに動きが速くなる。
最新ページへ一瞬でたどり着く工夫

そして、もうひとつ大事なのが、最新のページにすぐアクセスできること。
ノートって、意外とここで手間取る。開いて、パラパラめくって、まっさらなページを探して……なんてやっているうちに、アイデアが消える。
だから、しおりが必要になる。
僕はロルバーン純正のブックマークを買ってみた。要するに、リングに引っかけるしおりである。

とはいえ、ここは別にお金をかけなくてもいい。レシートでも紙切れでも挟んでおけば十分。
僕の場合は、せっかくならロルバーンの世界にどっぷり浸ってみたくて買ってみただけ。そういうのも、文具の楽しさだったりする。
30年越しで出会った「滑走路」

こうして、30年越しに追い求めてきた最強ランニングノートが完成した。
しかも、ここがちょっと嬉しい。
Rollbahn はドイツ語で「滑走路」という意味らしい。
まさか、30年近く探してきた相棒の名前が「滑走路」だったとはね。
僕のブログの名前は RUNWAYS。これも滑走路だ。
走ること、書くこと、どこかへ向かっていくこと。そんなものを全部まとめて、僕はずっと滑走路のイメージで考えてきた。
だから、僕の中ではもう、ロルバーンミニはノートの顔をした滑走路である。
さて、これからはこいつを相棒にして走ってみようと思う。
これまで何度も消えていった、あの面白いアイデアたち。ようやく捕まえられるようになるかもしれない。
ロルバーンを滑走路にして、新しい自分を飛び立たせよう。




