
2冊目のスケッチブックに取り組むことになった。
いや、正直に言うと、なんかもう、ノリで次いってみようって感じ。
前のやつを描き切ったっていう達成感が少しだけあって、「よっしゃ、次も!」って意気込んではみた。
だけど、ふと考えたら、あれ?次のスケッチブック、どうしよう?
憧れと現実とコスパ
で、候補に上がったのが、憧れのモレスキン水彩画用ノート。
あれ、なんかカッコいいんだよ。
表紙が真っ黒でハードで、角がクイッと丸まっててさ。
触るだけで、なんかできる大人感がして気持ちがちょっと引き締まる感じ。
表紙がしっかりしてるから、立ったままでも描けるし、しかも180度パタンって開く。
バッグに入れても、角が丸いから出し入れしやすい。
それに、角が丸いとノート自体が痛みにくいってのもいい。
ああもう、アーバンスケッチのために生まれてきたようなノートじゃん。
でもさ。
そのモレスキン、高いのよ。ほんと高い。
A5サイズで3500円とかするの。シートは104枚。
ちょっと計算してみた。1ページあたり16.8円。
描くたびに「チャリーン」って小銭を投げる感じ。
「この線、失敗したら16.8円かぁ……」って思ったら、わずかに手が止まるよね。
いやいやいや、違うじゃん。
好きに、自由に描きたくてスケッチブック開くのに、お金のこと気にして線が引けないとか……それ本末転倒じゃないか?
ターレンス、あらわる

「もっと気楽にガシガシ描けるやつないの?」って探してたら、見つけたんだよ。
ターレンス。
名前だけ聞くと、ブラジルのサッカー選手っぽいけど、画材メーカーのちゃんとしたやつ。
で、これがまた……見た目、ほとんどモレスキン。
サイズもページ数も同じくらい、表紙も黒くて、角も丸い。
持った瞬間、「あれ?これ、モレスキンの親戚?」ってなった。

でも中身は、開いた最初のページからまっさらな白紙。モレスキンだとポケットがあったり、名前を書く欄があって、ちょっと意識の高そうな空気をまとってる。けど、ターレンスは描くだけの機能しかない。
こういう道具然としたところが、なんか好き。
しかも、1500円くらいで買えちゃう。
モレスキンの半額以下。シートは80枚とちょっと少なめだけど、コスパで比べてみるとこうだ。
- モレスキン:104枚(208ページ)で3500円→1ページ16.8円
- ターレンス:80枚(160ページ)で1500円→1ページ9.4円
これなら、描くたびに鳴る「チャリーン…」って音は小さくてすむ。
描いて気づいた、ちょっと違う。でも悪くない

紙は思ってたよりアイボリーっぽい。
クリーム色っていうのかな、やわらかい色合い。
あ、これ、黒のペンが映えにくいかも?ってちょっと思った。
思ってたより、パリッとした線が出ない。
イメージしてたのはもっと……コントラスト強めだったんだよな。
なんていうか、こう、紙の上で線が生きる感じがほしかった。
うーん、ちょっとイメージと違ったな。
狭いし。
21×13センチって、思ったよりギュッとしてる。
ネコ3匹描いたらもうキツキツ。

もうちょっと広くて、白い紙が良かったかな〜なんて、贅沢言ってみる。
でもさ。
こういうのって、使ってるうちに変わるんだよね。
たとえば、この紙のちょっと沈んだ色合いも、描くもの次第で味になるかもしれないし。
そもそも自分が描き慣れてないからそう感じてるだけかもしれないし。
つまり、まだこいつの本気は見てない。
そんな気もする。
このノートと、どこまでいけるか

よし。とりあえずやる。
この2冊目、ターレンス1号と名付けよう。
なんかゴツくて頼りがいありそうな名前だし。
あ、ちなみに2号の予定はまだ未定。
このノートを描き終えるころ、僕はどうなってるんだろう。
線、もっと自由自在になってるのかな。
いや、なってたらいいな。
でも、なってなくても、それはそれで面白い。

スケッチブックって、たぶん、自分を映す鏡みたいなもんだと思うんだよ。
その日、どんな気分だったか。
どんな線を引いたのか。
どうでもいいようで、でも、あとから見たらちゃんと残ってる。
そんな記録が、意外と愛しくなるんだよね。
この先に、なにが見えるのか。
たぶん、それが一番楽しみなんだ。




