
やった〜!最後まで使い切った!
思わず声が出た。
飽きっぽさなら世界選抜級、3ページ描いたら次のノートを買いに走る僕が、スケッチブックを最後の1枚まで使い切っていたんだ。
いやほんと、自分で自分を褒めたい。よくやった、俺。
■ 己書から始まった、線の冒険

このスケッチブックを使い始めたのは、7月5日。
きっかけは、己書の練習だった。ハガキサイズではコスパが悪いので、手頃なサイズ感のこいつを練習用に選んだ。
でも、いざ描きはじめると、なんだか気持ちがムズムズしはじめた。
「もっと自由に、線を描いてみたい」って。

昔から憧れてた、フェリックス・シャインバーガー。
あの人みたいに、感情がにじむような線が引けたら…っていう思いが、
気づかないうちに湧き上がってきたんだ。
■ 描くことは下手でも、楽しかった

でも、現実はそう甘くない。
描いても描いても、出てくるのは「なにこれ?」っていう汚い絵ばかり。
でもそれでも、なんだか面白かった。
筆ペン、鉛筆、万年筆…いろんな道具を使って、書き殴った。

己書の練習と並行して、キスリー先生の『30日で絵がうまくなる』って本を参考にして、毎晩ちょっとずつ、描き続けてみた。
線はヨレヨレ、形はガタガタ。
でも、そのスケッチブックの中には、「やってみたい」という気持ちがいっぱい詰まってた。
■ 見返すと、ちゃんと進歩してた

見返してみると、これがまた楽しいんだ。
たった3週間くらいのことなんだけど、最初は迷子みたいな線しか描けなかったのに、後半にはちょっとずつ、線がスッと伸びてる気がする。
ああ、自分って少しは進んでたんだなって、うれしくなる。
■ ひとつだけ反省点

ひとつ反省点を挙げるなら、日付を書いてなかったこと。
「これ描いたの、いつだっけ?」って思っても、はっきりしない。
たぶん全部7月中のことだと思う。
でも、やっぱりちゃんと記録しておいたほうが、あとから振り返るときに楽しさが倍増するんだと気づいた。
続けることって、ただやるだけじゃなくて、振り返れるようにしておくと、もっと深く残るんだね。
■ ビールラベルが表紙を飾る

それからもう一つ、楽しかったのが“表紙カスタム”。
ブリューパブ大曽根で買ったクラフトビール。
飲み終わったビンを一晩水につけてゆっくりラベルをはがすと、ステッカーみたいになる。
それをスケッチブックの表紙にペタッと貼って、飲んだビールの記憶も一緒に閉じ込めた。
描く楽しさと、飲んだ美味しさ。
どっちもちゃんと詰まってるこのスケッチブック、なんというか…ちょっとした宝物だよね。
■ 描くことの原点、ここに眠る

たぶん、これは僕にとって「描くことの原点」になる一冊だと思う。
スケッチブックって、ただ紙がとじてあるだけの道具にすぎない。
でも使い切ると、そこには感情と記憶が詰まっている。
名前でもつけて、本棚の片隅にそっと差し込んでおこう。
じっくりと熟成される赤ワインみたいに。
いつかまた開いたとき、「ああ、ここから始まったんだな」って思えるように。
KOKIX画伯のルーツ、ここに眠る。…かもね(笑)
■ 小さな記録が、あなたを育てる

もしあなたも、なにか新しいことを始めたいと思ってるなら、かっこよく始める必要なんてないよ。
落書きでも、失敗でも、意味がなくてもいい。
記録していけば、ふとしたときに、
「自分って、ちょっとだけ進んでたんだな」って思える日がきっとくる。
そんな日が、ちょっとだけうれしいんだ。




