サイダーみたいな日本酒!? 盛田「金鯱 山田錦 吟醸原酒生貯蔵酒」で夏の終わりに乾杯

2025-09-29

スーパーの日本酒売り場の片隅に、夏を感じさせる一本が静かにたたずんでいた。

透明なビンに、突き抜ける青空のようなスカイブルーのラベル。薄く鯱の模様が描かれ、金色の文字で「金鯱」

名古屋ではどこでも売ってる、お馴染みのお酒である。しかし、たぶん、「全国的には名古屋らしさを体現する幻のお酒なんだろな」とか思ったりする。

愛知らしい質実剛健すぎるネーミング

「金鯱 山田錦 吟醸原酒生貯蔵酒」

愛知県知多半島・常滑(とこなめ)に拠点。創業350年以上で、ミツカンと並ぶ「知多の老舗」の大手蔵、盛田酒造が放つ夏の一本である。

ネーミングは愛知県人らしいのか、とても質実剛健で単刀直入。わかりやすいといえばわかりやすい。

でも、せっかく爽やかなパッケージなんだから「青鯱」とか「夏の水しぶき」とか、ちょっと色気のある名前でも良かったんじゃないかな…なんて思ったりする。

いざ、栓を開ける

ま、ネーミングはいいとして。盛田さんが丹精込めて作ったお酒、僕はただ楽しむだけ。

栓を開ける。

スクリュー式ではなく押し込み式の栓だ。手の力だけでは爪がもげるので、マイナスドライバーのようなものでテコの原理を使うといい。

開いた瞬間、甘さと鋭さの両方が香り立つ。グラスに注ぐと無色透明に見えるが、ほんのり黄色がかっている。

一口グビリ、その正体は

一口グビリ。

生酒らしい、押しの強いアタック。

その後ふわりと甘みが広がる。ただ、吟醸らしい花やフルーツ系の甘みとは少し違う。なんというか…元気になる甘み。うーん、言葉で表すのは難しい(笑)。

喉越しには最初のアタックが戻ってきて、同時に米の旨みがふくらむ。

日本酒らしいキレも感じながら、思わずグイッと飲み干す。まさに「日本酒の美味しい要素が全部詰まった一本」だ。

思い出す、あの夏の日

グイグイ飲んでいると、心はおばあちゃんの家へ飛んでいた。

山の中ほどの家、お盆に泊まりに行ったあの日。脇を流れる用水路には、山から湧き出る水が流れ、畑でとれたキュウリやトマト、スイカを冷やしていた。

僕たちはそこに足を突っ込み、蝉の鳴き声の中、冷えたスイカやキュウリをパクリ。最高の夏の味覚だった。

あの爽快さを思い出させてくれたお酒だ。

まるでサイダーな日本酒

僕の感想を一言でまとめるなら――

「盛田酒造の吟醸原酒生貯蔵酒は、サイダーである」

サイダーも最初に炭酸のガツンとした刺激、次に甘み、そして喉越しにキレが残る。

まさにその感覚に近い。透明感あるボトルも、夏空を映したようでサイダーっぽい。残暑の風が吹くこの季節にぴったりの一本だ。

夏の終わりを楽しむ晩酌

爽快な日本酒を飲みながら、夏の終わりを楽しむ。

近所のスーパーで手に入れられる、最高に優雅な晩酌だった。

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