大曽根商店街に仕掛けたちょっと意地悪な罠と、壮大な実験の話

コピー機がガチャッと音を立てて、白黒の紙を吐き出した。

そこにあったのは、何度も手を入れて作り直してきた、あの謎解きの完成版。

ついに、大曽根商店街に僕の謎が降臨する。

紙の手触りは少し温かくて、白黒のはっきりとしたトーンに緊張感がみなぎる。

この感触、たまらないんだよね。

あぁ、ここまで来たか。

自分で作ったものが「街の空気」に混じる。

胸の奥が少しだけ、ポンっと鳴った。

グリーンランプ点灯のはずだった

そのまま、大曽根商店街へ向かった。

梅雨空が広がってて、湿度と曇天がどっしりと頭の上に乗ってくるような午後。

でも、気持ちは軽かった。なんてったって、今日はテストプレー。

ひとりで歩く。

作った謎解きを手に、現地で実際に動かしてみる。

物語の導入、意外な事実、謎、そして結末までの流れ。頭の中では完璧なはずだった。

そう、グリーンランプを点灯させるだけの日だから。

でもね。

やっぱり、そううまくはいかないのが現地の面白さ

現地に来ればやっぱり……ピットストップ

ドロシーちゃん、犬を連れてたんだった。

あぁ、完全に忘れてたよ。

子犬って、あの登場人物とキャラがかぶってるんだよね。

それからもうひとつ。

プレイヤーの視点になってみると、ささいな説明ミスや見落としがチラホラ出てくる。

これは…ちょっと混乱するかも。

ピットストップ。ここで一旦調整タイム。

新しいアイデアも湧いてきた

現地って、不思議だ。

紙の上で練っていた時には見えなかったものが、目の前にあらわれてくる。

「あら、意外とキャラクターたちは、いろんなアイテムを持ってるんだな」

「像の向こうを透かして見るっていう視点もありなのかな」

歩くたびに、頭の中にどんどん次のアイデアが湧いてきた。

もしこの謎解きが好評だったら…次のステージも面白いことができそうな気がしてきた。

謎解きを作ったのは、街を楽しんでほしいから

今回の謎解きにはちょっとした実験も入れてある。

喫茶はじまりに、ヒントを置かせてもらうことにしたんだ。

「ヒントを見たかったらドリンクを注文してね」というスタイル。

「謎を解く」と「街を楽しむ」を両立させたかったから。

しかもね、ひとつだけ、ヒントを見ないと全然意味が通じない問題を混ぜておいた(笑)

つまり、喫茶はじまりの注文も自然と増えるし、ヒントを頼りに店に足を運んでもらえるという仕掛け。

自分で言うのもなんだけど、けっこう…意地悪だと思う。

でも、想像しちゃうんだよね。

あなたが、僕のちょっとひねくれた問題に頭を抱えてる姿。

「なんだこれ!分からん!」って、ドリンク片手に紙とにらめっこしてる姿。

僕が何を考えてるか?

ごめん、自分でもよくわかってない(笑)

だから、無理に考えることはないよ。

素直に、ヒント見てね。

ちゃんと用意しておくから。

手描きで温かみのあるバージョンに

あとは細かいところを整えて、手描きバージョンに仕上げるだけ。

最近お気に入りの、あのゆるい線で。

この謎解きが、まもなく街にデビューする。

僕の手を離れて、誰かの手に渡る。

寝不足続きの日々も、もうすぐ終わる。

完成したら、たぶん…少し寂しくなる。

でも今は、その寂しさよりも、作っているこの時間が、たまらなく楽しい。

📎あとがき的メモ

この謎解きは、街と、物語と、人の動きをリンクさせる自分的には壮大な実験でもある(実際は極小だけどね)。

それを最初に体験できるのが、あなたなんだ。

ぜひ、解いてみて。

ヒントを見るのも含めて、全部がエンタメだから。

そして、感想を聞かせてくれたら…

きっと次のアイデアにもつながるから。

2025-05-30|タグ:
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