ワインフェスってこんなに華やかなんだ。SAKURA WINE FESTIVAL 2026で春に酔った日

2026-04-07

桜が舞い散る春の午後。
僕はワインの酔いに、身を任せていた。

ナディアパーク前の矢場公園で開かれていたのは、「SAKURA WINE FESTIVAL 2026」

ワインフェスって、ちょっと気になる。
けれど同時に、「ワインなんてよく分からないのに行って楽しめるのか?」という気持ちもある。

春を過ぎて、そのまま一気に夏へ突き進んでいきそうな、爽快に晴れた日曜日。会場に着くと、さすがワインフェスだなと思った。

日本酒フェスとは明らかに空気が違う。全体が明るくて、軽やかで、どこか華やかだ。

桜色のワインブースには、90種類以上のワインが並んでいるという。

まずはスターターキットを買う。
コインとアームバンド、それにワイングラスがセットで付いてきた。

最初の1杯は、春で選ぶ

さて、最初の1杯だ。

こういう最初の1杯って、妙に迷うんだよね。
「何にしようかな……」と、ブースの前を行ったり来たり。ワインのことはよく分からないから、何を基準に選べばいいのかが分からない。

えっ、じゃあ何なら分かるのかって?
それを言われると、ちょっと微妙なんだけど(笑)

こういうときは、もう「えいや!」で決めるしかない。
桜の季節に合いそうな、軽やかな一本を選んだ。「マナ・バイ・インヴィーヴォ」。

お店の方が、「レモンのような、春らしいワインですよ」と教えてくれた。
そうそう。僕が飲みたかったのは、そういう“春らしい一杯”なんだよ。

それでは、乾杯。

……うまい。
飲みやすくて軽快。まるで自転車で下り坂を走っているみたいな爽快さがある。

最初の1杯を飲んだ瞬間、肩の力がふっと抜けた。
ああ、ワインのことが分からなくても、こうやって「気分で選ぶ」ので全然よかったんだなと思った。

1杯飲んでしまえば、もうリミッターは外れる。
あとは飲みまくるのみ(笑)

音楽につられて、2杯目へ

DJブースからは、ドスンドスンと重低音が響いてくる。

会場にはダンスミュージックが流れ、桜とワインと音楽が、ごちゃっと混ざっていた。その雑多な感じが、なんだか気持ちいい。

よし、2杯目だ。

音楽に引っ張られたのか、DJのイラストが描かれたボトルが目に入った。
「DJ チェリーピーヴィー」という赤ワイン。

お店の方が言う。
「煮詰めたジャムみたいな感じで、グイグイいけますよ」

グラスを近づけると、甘くやさしげな香りがした。
ひと口飲む。

おお、これは危ない。

赤ワインなのに渋みが前に出てこない。甘さがぐっと立っていて、たしかにグイグイいける。こういうのは危険なんだよね。飲みやすい顔をして、しっかり酔わせにくる。

これは覚えておきたい一本だ。

一人フェスには、一人フェスの問題がある

ここで何か食べたくなってきた。

こういう酒フェスって、一人で行くと「食べながら飲む」が難しいんだよね。

テーブルを確保して、ワインを置いて、食べ物を持って……みたいなことがやりにくい。グラスもあるし、皿もあるし、手が足りない。

ほんと、こういうときは「手が3本あればいいのに」って思う。

そこで選んだのが、「ワンハンドピザ」
名前の通り、ピザをぐるっと棒状に巻いてあって、片手で食べられるようになっている。

これが実にありがたい。

カリッとした生地に、ワインとケンカしない控えめなソース。こういうフェス飯って、味が強すぎるとお酒が負けることもあるけれど、これはちょうどよかった。ちゃんと“ワインの隣”にいる味だった。

3杯目で、ワインの広さを知る

さて、3杯目にいこう。

「最注目 東欧モルドバワイン なにこの香り!?」というポップが気になった。
モルドバ。名前からして、もうちょっと冒険っぽい。

お店の方が「華やかなワインですよ。土着品種のピオリアを使ってます」と教えてくれた。

グビリ、と飲む。

うん、これはまた全然違う。

味の輪郭がくっきりしていて、華やかなのに軽く終わらない。どこか深くて、土の気配みたいなものがある。うまく言えないけれど、「知らない土地のブドウを飲んでるなあ」という感じがした。

1杯目は春風みたいで、
2杯目は甘く危なく、
3杯目は知らない土地の奥行きがあった。

たった3杯なのに、こんなに表情が違うんだなと思った。
日本酒やビールにももちろん個性はある。けれど、ここまで「別の飲み物か?」と思うくらい振れ幅があるのは、ワインならではかもしれない。

ワインの広さというか、奥深さをちょっとだけ覗いた気がした。

ワインフェスが華やかに見えた理由

そして、会場を歩きながら、もう一つ気づいたことがあった。

ワインフェスって、やっぱり華やかさが全然違うんだ。

どうしてだろうと思って、改めて会場を見渡してみる。

すると、ワイングラスを片手に「やったー!」と笑いながら乾杯している人たちが目に入る。

服も軽やかで、空気も明るい。気取っているというより、みんなそれぞれに春を楽しんでいる感じがある。

そうか、と思った。

会場にいる人は、体感で7割くらいが女性だった。

日本酒フェスだと、たぶんおっさん率7割超えだと思う。ところがワインフェスは、きれいに逆転する。そりゃあ空気も変わるわけだ。

……よし。
僕もこれから、ワインを少し勉強してみようかな(笑)

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