
島ぞうりで400キロほど走った。
2月から相棒として僕の足元を守ってくれている島ぞうりは、いまだに大きなトラブルがない。
鼻緒は切れていない。ソールに穴も開いていない。
では、400キロ走った島ぞうりはどんなふうに育っているのか。これから島ぞうりで走ってみようと思っている人のためにも、今の状態をチェックしておきたい。
つま先は切った

大きく変わったのは、つま先部分を切り落としたこと。
買った状態の島ぞうりは、つま先を保護するためにソール部分が少し長めに作られている。
歩いている分には問題ない。ところが走っていると、たまにソールが段差に引っかかって転びそうになった。
これは危ない。
そこで、つま先が飛び出ない程度にソールを切った。引っかかる余白をなくしたわけである。
ソールを短くしてから、段差に引っかかったことは一度もない。
これから島ぞうりでランニングを始めるなら、まずつま先側のソールが余っていないか確認したほうがいい。僕の場合は、ここを切っただけでかなり走りやすくなった。
鼻緒はまだ生きている

島ぞうりランニングで一番問題になるだろうと思っていた箇所がある。
鼻緒である。
いつかここがブチっと切れて、裸足で帰ってくるはめになるのではと思っていた。
ところが、全然切れる気配がない。鼻緒が伸びている様子もない。400キロ走っても、鼻緒はびくともしていない。
これは正直、ちょっと驚いた。
ソールは足の形に沈んでいく

一方で、ソールはだいぶへたってきた。
僕の足型に合わせて、船のようにソールが窪んでいる。
削れてきたというより、圧縮されて薄くなった感じ。とがった小石を踏むと、足裏にチクっとくるのが分かる。
とはいえ、もともと島ぞうりなんてそんなもの。
足をガードするというより、「裸足でなくて良かったね」という程度の保護しかない。だから、穴が開くギリギリまでは使って問題ないと思っている。
結局、安くてフラットなのがいい

僕が履いているのは「SkyWay」というメーカーのもの。
島ぞうりの中ではかなりポピュラーで、お値段も手頃。最もシンプルな島ぞうりといっていい。
こいつのいいところは、ソールがフラットなこと。
他のこだわりの島ぞうりだと、かかと部分が厚くなっているものが多い。かかとが厚いと歩く分にはいいのだろうけど、走るとなると突き上げ感がくる。接地の感覚も少しぼやける気がする。
走るなら、できるだけシンプルでフラットなほうがいい。
今のところ、Amazonでも買える1000円程度の一番安い島ぞうりがベストなのではという結論に達している。
疲れるのは足の指だった

島ぞうりと走って4ヶ月半。
ロング走で脚がグネグネになった時、正直ホカやアルトラといった厚底が恋しくなった。
島ぞうりだと、とにかく疲れが早くくる気がする。着地の衝撃が、脚や腰にダイレクトに突き刺さるんだよね。
特に疲れるのが足の指。
シューズを履いていると、足の指なんてガッチリ守られていて、疲れとは無縁の部位だと思っていた。ところが島ぞうりで走ると、ここがちゃんと使われる。
疲れる。
でも裏を返せば、それだけ鍛えられるということでもある。
時間をかけずに、シューズを履いていたら鍛えられないところが強くなっていく。そんな感覚がある。
厚底に戻った時が楽しみだ

今は島ぞうり原理主義者だけど、いつか僕も本番のレースでは厚底に戻る時がくると思う。
その時、島ぞうりで鍛えた足指パワーに、厚底のガードが加わったらどうなるのか。けっこう面白いことになるんじゃないかと信じている。
島ぞうりで100キロを走り切ったランナーもいるという。
僕なんか、あらゆる点でまだまだ島ぞうりランナーだとデカい声で言えるレベルではない。
まずは、こいつに穴が開くまで履き潰してみよう。
この調子なら、今の倍の800キロくらいは走れそう。
次も島ぞうりを選ぶのか。厚底に戻るのか。はたまた別のシューズが飛び出すのか。
走る気のしない二日酔いの午後に、そんなことを考えていた。
◆島ぞうりとの出会いの物語:沖縄2日目、宝物は夕焼けの中にあった。島ぞうりが相棒になった話





