芝生とビールとテレビ塔──クラフトビールフェス「ナゴビア」で最高の一杯を探す旅

2025-04-28 /

全国14社70種類のクラフトビールが一堂に集まるお祭り。

そう、今日は名古屋のど真ん中。

テレビ塔の下で繰り広げられる、クラフトビールの祭典「ナゴビア」の日だ!

地下鉄の階段を駆け上がった瞬間、まぶしい夏のような日差しが、芝生広場いっぱいにキラキラと降り注いできた。

ウクレレののどかなBGMが、ゆるやかに空気をゆらす。

もう、心が跳ねる。

周りを見渡せば、ビール好きたちがグラス片手にワイワイガヤガヤ。

笑顔と笑い声が、陽気な風に乗って広がっていた。

🍺 まずは名古屋の宝「ワイマーケット」へ

200円の券15枚がセットになった当日チケットを握りしめ、いざ、ビール探検の旅へ。

まず最初に向かったのは、主催者ワイマーケットのブース。

この日のために仕込まれた限定ビール、「セントラルパークIPA」へ直行だ。

一杯目。

手にしたグラスは、黄金色ににごった液体が光を透かして輝いていた。

香りをかいだ瞬間、草原を駆け抜ける風の匂い

テイスティング勉強中の身、ここは本気モードだ。

  • まず質感、濃厚でジュースのようなボディ
  • アタックは強め、舌先にピリリとくる刺激
  • するりと喉に滑り込むサラサラのテクスチャ
  • 味わいは、爽やかな苦味が心地よい
  • 炭酸のシャープな締めくくり

芝生に腰を下ろし、太陽の光を浴びながらこの一杯を味わう。

名古屋の真ん中に、ぽっかりと草原が生まれたみたいだった。

風が緑をなで、空がぐっと近づいてくる。

それだけで、今日ここに来た意味があると思った。

🍺 お次は今池の「みゃーブリュー」

二杯目。

向かったのは、大曽根のすぐ隣、今池にある「みゃーブリュー」のブース。

ずっと気になっていたけど、なかなか足を運べずにいたお店だ。

今回のお目当ては、名古屋ウィメンズマラソンをイメージして作られたビール、「GOSE U-MEN」

グラスに注がれたビールは、ピンクと黄金色が溶け合ったような美しい色合い。

この名前、梅の名産地である埼玉県 越生(ごせ)の梅と、ウィメンズマラソンをかけたダジャレから生まれたようだね。

しかも赤紫蘇もブレンドされていて、香りも色も、特別な一杯になっている。

ゴクリと一口。

  • 黄金色とピンク色が溶け合ったような、美しく軽やかな見た目
  • とろみは感じられず、さらりとした飲み口
  • ほんのりと赤紫蘇の香りがふわりと漂う
  • キラキラとした梅の酸味が広がる
  • 炭酸の刺激が梅の酸味を流していくような爽やかな余韻

走った後にこの一杯が出てきたら、全身の疲れがスーッと溶けていくに違いない。

この味、この発想、この遊び心。

みゃーブリュー、やっぱりただものじゃなかった。

近々、必ず今池のお店にも行こう。

そんな約束を、自分自身にこっそり交わした。

🍺 ポップでカラフルな神戸の「open air」

三杯目。

ずらりと並んだカラフルな缶にひかれて、神戸の「open air」のブースへ。

選んだのは、甘みのある「フットステップス」

太陽をそのまま絞ったような見た目に、期待値が跳ね上がる。

口に含むと…

  • まるで濃厚なオレンジジュースのような見た目と質感
  • アタックは中程度
  • ねっとりとした濃厚さで舌にとろけるように絡む
  • 甘みのあとから、ほろ苦さがふわっと追いかけてくる
  • 完熟グレープフルーツをそのまま絞ったような味わい
  • 余韻は、甘みがスッと消えて、爽やかな炭酸だけが口の中に残る

この濃厚さ、このとろみ、この複雑さ。

クラフトビールって、こんなにもドラマチックだったんだ。

🍺 お酒を言葉にあらわす難しさ

その後も、あちこちのブースを巡りながら、いろんなビールを飲んだ。

グラスを持った手が、芝生の緑に映える。

笑い声が空に溶けていく。

陽ざしが、顔をポカポカにあたためる。

この一瞬一瞬が、たまらなく愛おしかった。

最近、日本酒ばかり飲んでいたけれど、あらためて思った。

ビールも日本酒も、質感やテクスチャを言葉にするのは、本当に難しくて奥が深い。

違いを感じ取る。言葉を探す。そこに、自分だけの表現を見つける。

帰ったら、唎酒師のテキストを読み返そう。

そんなマジメなことを考えてる自分に、ちょっと笑った。

でも、それくらい今日の体験は、僕の心に火をつけた。

🍺 お酒を楽しむ一日、最高だね

ふと見上げたテレビ塔が、日差しの中に、ぼんやりとかすんでいた。

ほろ酔いのまま、芝生に寝転んで、ぽつりとつぶやいた。

今日、僕はまた一歩、好きなものに近づけた気がする。

最高の天気。
最高のビール。
最高の人生。

そんな一日だった。

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