泉にオープンした隠れ家洋風居酒屋「タケナワ」。美味しさはまさに宴、背徳感すらあった

2025-09-09

夕方になっても空気はねっとりとまとわりつき、体の芯まで蒸されるような暑さ。

こんな日は冷たいビールしかない。

そう決めて、僕はフラッと地下鉄久屋大通駅のすぐ横にある泉の街へと足を向けた。

ビストロや隠れ家バーが肩を寄せ合う通り。

その奥に、静かに身をひそめる洋風居酒屋「タケナワ」がある。今年4月にオープンしたばかり。ずっと気になってて、ついに行くチャンスができたんだ。

隠れ家です

看板は小さく、まるで気配を消す忍者。店の目の前に立っているのに「どこだ?」と迷ってしまったほど、街に溶け込んでいた。

ガラスの扉を開けると、カウンター14席と奥に半個室のテーブル席が2つ。

耳に飛び込んでくるのはビバップ。激しいジャズの音色が空間を支配し、ここが名古屋かどうかすら分からなくなる。クールで大人な夜の世界への入口だ。

目の前では、ピザを焼いていた。

空腹の人間の判断力をグチャグチャに破壊するような、美味しそうな香りがしたんだよね。もう待ちきれない。メニューを見るのはそこそこに何か冷たいもを頼んじゃおう。

ワイマーケットのビールが飲めるって天国?

僕のお目当てはひとつ。

名古屋が世界に誇るクラフトビール「ワイマーケット」。この店では、それがラガーとエールの2種類楽しめる。まずはラガーを注文。

しかも注ぎ方がまた特別で、「スイングカラン」という珍しいサーバーを使う。

泡と液体のバランスを操り、口当たりを極上にするという。目の前でジョッキに注がれる黄金の液体を見ているだけで、喉がカラカラになっていく。

グイッと。

喉を一気に駆け抜けた瞬間、花が咲き誇るようなゴージャスな味わいが広がった。滑らかさ云々なんてどうでもいい。ただただ「うまい」のひと言だ。

ワイマーケットの凄みを改めて思い知らされたね。

突き出しから絶品

突き出しから心を鷲づかみにされた。

じゃがいもの冷製スープは生クリームが濃厚で、舌にまとわりつくようなコク。ナスのペーストはスパイシーに攻めてきて、ビールが止まらない。気づいたら一杯目が空になっていた(笑)

次はエール。

これは間違いなくワイマーケットの定番「イエロースカイペールエール」。柑橘系のアロマが突き抜け、爽快さで脳天を直撃する。忘れられないあの味、やっぱり格別だ。

どうでもいい話だけど、僕の妻が最も愛するビールがこれ。

料理がどれもこれもすごかった

料理もまた、圧倒的だった。


自家製コンビーフとマッシュポテト。

滑らかな舌触りから、ふんわりとコンビーフの美味しさが顔をのぞかせるコンビーフがたまらない。ビールがこれまた進む進む(笑)

マッシュポテトも美味しかった。添え物がどれだけ美味しいかで、お店の本気度がわかるというもの。一口食べただけで分かったよ。ここは「ガチ」だってことを。


焼きトウモロコシのキッシュ。

コーンの甘みがガツンときてからの枝豆の爽やかな青っぽさが追いかけてくる。どれを食べても美味しさに唸るしかない。


マルゲリータの春巻。

ピザをそのまま巻いて春巻にしたようなお料理。トマトの甘酸っぱさとうまみ、モッツァレラのミルキーな美味しさ、バジルの爽快感が一気に押し寄せてきた。


ここでビールから山椒ハイボールにスイッチ。

おつまみは、マグロのタルタルに。滑らかでやわらかなマグロにさまざまなスパイスを感じるタルタル。山椒のピリッとして爽やかなハイボールと超絶マリアージュを奏でていた。これはもう事件級のマリアージュだ。

贅沢な宴を楽しみたいなら

気づけば、ただのディナーが「宴」に変わっていた。

「タケナワ」、美味しすぎる。贅沢すぎる。

まるで罪を犯しているかのような背徳感すらある。泉の夜は、こうして熱を帯びたまま、更けていったのでした。

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