
大曽根には「100キロウォークの聖地」と呼ばれる喫茶店がある。
商店街の中ほどにある「喫茶はじまり」。
店長さん自身も尾張三河ウルトラウォーキング2025に出場するほどなんだ。
一冊のノートが、僕を歩かせた

僕がウォーキングを始めたきっかけは、このお店にある一冊の交流ノート。
歩数を記録していって、合計1000万歩になったら店長さんが尾張三河ウルトラウォーキングに出場する――そんな企画だった。
そして、夏の終わりごろノートの累計欄を見ると1000万歩に到達していた。
僕もはじまりに通ううち、いつの間にかそのノートに自分の歩数を書き込むようになった。
家の近所ですぐ目の前。1000歩に満たない――つまり、役立たずだったけどね(笑)
気づけばウォーキングに興味が爆発して、大会にまで出場して、そして完歩していた。
ツラく厳しい25時間。でも、その25時間は、僕の暗かった人生に輝きを連れてきた時間でもあった。
素晴らしい世界を教えてくれた店長さん、そしてはじまりに集うみなさんには、ほんとうに感謝しかない。
完歩報告。小さな旗の、大きなご褒美

大会から4日後、僕はまだ腰に張りが残る中、完歩の報告へやってきた。
見事に完歩した店長さんは、にこやかに迎えてくれて、レースのあれこれを話してくれた。
「ずっと絶望だったけど、最後は感動した」――そのひと言に、僕は深くうなずく。
もちろん、僕も同じ気持ちだったから。
絶望と感動。
その急降下と急上昇が、ウルトラウォーキングなんだよね。

はじまりの看板メニュー・カレーを注文すると、なんと小さな旗がちょこんと立っていた。
旗には「完歩 おめでとう!」って。
……ちょっと、うるっときちゃった。
ここが僕の“はじまり”
来年の出場は渋っていた様子の店長さんだけど、「お客さんが出るなら出なきゃ」とぽつり。
僕は即答で「来年出ますよ!」。店長さんの唖然とした顔、忘れられない(笑)
素晴らしい大会とお店に巡り合えた。僕は幸せ者だ。
そんな大曽根の午後だった。

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