10年ぶりの結婚式で感じた、新しい時代と、ズボンのボタン

2025-05-04 /

親戚の男の子の結婚式に行ってきた。

僕にとっては、10年ぶりくらいの結婚式参列。

しかも親戚の中では、次世代トップバッターの祝宴。

まさかここまでとは…。

文字どおり、時代は変わったんだ。驚きの連続だった。

【まずはLINEから始まった】

招待状?

……スマホに届いた。まさかのLINE。

出欠の返事も、住所も、連絡先も、全部スマホに書き込むだけ。はい、完了。

「え?これで終わり?」ってレベルの簡単さ。

昔なら、筆ペンを引っぱり出して、住所を書いて、宛名に一礼して、不備がないか3回見直して、封を閉じて…。

あぁ、半日かかったよ……やっとやっとでポストにIN。

地味だけど、あの儀式は気をつかうのよ。

それが今や、LINEでパパパッ!だもんね。

こんなに楽なら、結婚式もっと出てもいいぞ!って思ったくらい(笑)

もしかしたら、次はご祝儀もペイペイかなんかで送金して一瞬、みたいな感じになるかもしれないね。

【披露宴が、まるで映画だった】

会場に着くと、すぐに目に飛び込んできたのが、一眼レフ+ジンバル(手ぶれ補正用のアイテム)装備のカメラマン。

なんだなんだ?記録用か?

まぁ最近の結婚式はハイテクだなぁ…なんてながめていたら。

ラストの演出で、その日の映像が、まさかの映画になって登場した。

さっき目の前で繰り広げられていたシーンが、BGMに乗って、次々とスクリーンに映し出される。

笑ってる新郎、泣きそうな両親、一瞬だけ映ったグラスを片手にバカ笑いしている僕。

感動のシーンが爆速で編集されてる事実に、親戚席の旧世代がざわついた。

AIが自動で感動のシーンを抜き出して、音楽つけて、ドラマティックに仕上げてくれるんだって。

すごいね、今の時代。

やばい、完全に取り残されている(笑)

【プリクラに吹き出した】

さらに、披露宴の片隅にあった新郎新婦のアルバム。

2ショットのプリクラも添えられていた。

…見た瞬間、吹き出した。

いや新郎、あの爽やかな好青年がさ、唇真っ赤、目がキラッキラ。

別人やん。ってか、どっちが花嫁かわからん(笑)

盛りに盛られてた。

目が3割増し、肌がテカテカつるつる、髪がキラキラ。

まさかね、男の子までこんなふうに加工する時代になったとは。

でもこれ、突き抜けすぎてて逆に好き。

こういうのを笑い飛ばせる空気感って、いい結婚式の証拠だよね。

【新婦のお父さんが…若い!?】

個人的に一番グッときたのは、新婦のお父さんが、明らかに僕より若そうだったこと。

スーツ姿がシャキッとしてて、髪もふさふさで、シワも少なく、笑顔にハリがあるのよ。

それを見て、ふと心に浮かんだ。

あぁ… 完全に、僕は「名もなき親戚のおじさん」になったんだな。

もちろん心から祝福してるし、感動のシーンにはうるっともきた。

でも、ほんのちょっとだけ、胸の奥がツンとした。

僕は静かに、赤ワインをおかわりしてた(笑)

【礼服と腹回りの悲劇】

そして、最後に「本日のトドメ」的な驚き。

20年前にあつらえた礼服のズボン。

履けた。けど……ボタンが閉まらなかった。

指先に力を込めても、どうにも届かない距離感。

礼服は覚えていない。僕の成長を。

仕方なく、手を前で組んでボタンを隠し、姿勢よく立ち、周囲にバレないように呼吸を浅くしていた。

「親戚のおじさんだから隅っこにいた」と思ってもらえれば、それでいい(笑)

【そして、未来へ】

これから始まる、親戚ネクストジェネレーションズの結婚式ラッシュ。

LINEで呼ばれ、AIで泣かされ、プリクラで笑わされ、ズボンのボタンに反省する。

赤ちゃんの時から知ってるあいつらが時代の先端を突っ走って、僕も一緒になって後ろからついて行く。悪くないね。

次の式では、ボタンがパチッと閉まる礼服を着て、ちょっとだけ「かっこいい親戚のおじさん」でいたい。

だからまずは、明日から——

飲んだくれ生活を卒業して、走るぞ。

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