
親戚の男の子の結婚式に行ってきた。
僕にとっては、10年ぶりくらいの結婚式参列。
しかも親戚の中では、次世代トップバッターの祝宴。
まさかここまでとは…。
文字どおり、時代は変わったんだ。驚きの連続だった。
【まずはLINEから始まった】

招待状?
……スマホに届いた。まさかのLINE。
出欠の返事も、住所も、連絡先も、全部スマホに書き込むだけ。はい、完了。
「え?これで終わり?」ってレベルの簡単さ。
昔なら、筆ペンを引っぱり出して、住所を書いて、宛名に一礼して、不備がないか3回見直して、封を閉じて…。
あぁ、半日かかったよ……やっとやっとでポストにIN。
地味だけど、あの儀式は気をつかうのよ。
それが今や、LINEでパパパッ!だもんね。
こんなに楽なら、結婚式もっと出てもいいぞ!って思ったくらい(笑)
もしかしたら、次はご祝儀もペイペイかなんかで送金して一瞬、みたいな感じになるかもしれないね。
【披露宴が、まるで映画だった】

会場に着くと、すぐに目に飛び込んできたのが、一眼レフ+ジンバル(手ぶれ補正用のアイテム)装備のカメラマン。
なんだなんだ?記録用か?
まぁ最近の結婚式はハイテクだなぁ…なんてながめていたら。
ラストの演出で、その日の映像が、まさかの映画になって登場した。
さっき目の前で繰り広げられていたシーンが、BGMに乗って、次々とスクリーンに映し出される。
笑ってる新郎、泣きそうな両親、一瞬だけ映ったグラスを片手にバカ笑いしている僕。
感動のシーンが爆速で編集されてる事実に、親戚席の旧世代がざわついた。
AIが自動で感動のシーンを抜き出して、音楽つけて、ドラマティックに仕上げてくれるんだって。
すごいね、今の時代。
やばい、完全に取り残されている(笑)
【プリクラに吹き出した】

さらに、披露宴の片隅にあった新郎新婦のアルバム。
2ショットのプリクラも添えられていた。
…見た瞬間、吹き出した。
いや新郎、あの爽やかな好青年がさ、唇真っ赤、目がキラッキラ。
別人やん。ってか、どっちが花嫁かわからん(笑)
盛りに盛られてた。
目が3割増し、肌がテカテカつるつる、髪がキラキラ。
まさかね、男の子までこんなふうに加工する時代になったとは。
でもこれ、突き抜けすぎてて逆に好き。
こういうのを笑い飛ばせる空気感って、いい結婚式の証拠だよね。
【新婦のお父さんが…若い!?】

個人的に一番グッときたのは、新婦のお父さんが、明らかに僕より若そうだったこと。
スーツ姿がシャキッとしてて、髪もふさふさで、シワも少なく、笑顔にハリがあるのよ。
それを見て、ふと心に浮かんだ。
あぁ… 完全に、僕は「名もなき親戚のおじさん」になったんだな。
もちろん心から祝福してるし、感動のシーンにはうるっともきた。
でも、ほんのちょっとだけ、胸の奥がツンとした。
僕は静かに、赤ワインをおかわりしてた(笑)
【礼服と腹回りの悲劇】

そして、最後に「本日のトドメ」的な驚き。
20年前にあつらえた礼服のズボン。
履けた。けど……ボタンが閉まらなかった。
指先に力を込めても、どうにも届かない距離感。
礼服は覚えていない。僕の成長を。
仕方なく、手を前で組んでボタンを隠し、姿勢よく立ち、周囲にバレないように呼吸を浅くしていた。
「親戚のおじさんだから隅っこにいた」と思ってもらえれば、それでいい(笑)
【そして、未来へ】

これから始まる、親戚ネクストジェネレーションズの結婚式ラッシュ。
LINEで呼ばれ、AIで泣かされ、プリクラで笑わされ、ズボンのボタンに反省する。
赤ちゃんの時から知ってるあいつらが時代の先端を突っ走って、僕も一緒になって後ろからついて行く。悪くないね。
次の式では、ボタンがパチッと閉まる礼服を着て、ちょっとだけ「かっこいい親戚のおじさん」でいたい。
だからまずは、明日から——
飲んだくれ生活を卒業して、走るぞ。





