「KENZOさんに会いたい」──土曜の午後はブリューパブ大曽根で昼飲み探検

土曜の午後、大曽根商店街に立った。

空は、梅雨の気配をまとったままじっとりと重たい。

でも、僕の足取りは軽い。

なぜって?今日は昼からビールの日だから。

この週末のお楽しみは、迷わない。

向かう先はただひとつ——ブリューパブ大曽根

商店街に入ると、ふわりと漂うビールの香り。

早くも喉が鳴る。

扉を開けて、席につく。

いつもの、3種飲み比べセットを頼む。

ブリューパプ大曽根らしいビールとは?

今日、ここに来たのには理由があった。

「ブリューパブ大曽根らしいビール」とは?

それを探しに来たんだ。

すでに、心の中ではひとつの答えが浮かんでいた。

それが——POP EYES

手元に届いたグラス。

そっと持ち上げると、光を通さない濃厚な黄金色が美しい。

一口、口に含む。

……これは、反則級。

ねっとりと舌に絡みつくような飲み口。

熟れたフルーツをそのまま溶かし込んだみたいな、濃密な甘みが広がる。

でも、ただ甘いだけじゃない。

飲み終えた後、口の中をスッと洗い流すビールの苦味と爽快感。

甘みと苦味、重さと軽さ。

相反するものが同時に存在してる感覚。

簡単に書いているけど、これってとんでもないことなんだ。

クラフトビールは個性の塊みたいなもの。

甘いフルーツ系だと、甘さが立ちすぎてビールらしさを感じづらいものが多い。

でも、ここのPOP EYESは違う。

甘さとビールらしさが、驚くほど絶妙に同居してる。

これって奇跡のレシピじゃない?

そんな気がして、もう一口、もう一口。

気づけば、追加で頼んだハーフパイントのグラスはすっかり空っぽになっていた。

正解を聞いてみた

飲み終えたタイミングで、ふと聞いてみた。

「一番、ここらしいビールって何ですか?」

返ってきた答えは、意外なものだった。

「KENZO IPAがうちらしいですよ」

ちょっとびっくりしながら、すぐにハーフパイントを頼んだ。

サーブされたグラス。

茶色がかった落ち着いた色が、静かに光る。

グイッと一口。

香ばしさと深みが、脳天を撃ち抜いてくる。

甘みは控えめ。

その分、ホップの苦味と香ばしさが際立って、骨太な味わいが口いっぱいに広がる。

一言で言えば、しみる

だけど、ただ重たいわけじゃない。

後味は爽やかで、次の一口を誘う。

突き抜けない。けれど、響く。

そうか。これが、ブリューパブ大曽根のビールなんだ。

派手さを求めない、でも確かな個性。

ただ美味しいだけじゃなくて、ちゃんと記憶に残る味。

KENZOさんに会いたくなったね

冷蔵庫にあった販売用の瓶を手に取った。

ラベルには、KENZOの名前。

「この方がKENZOさんですか?」

聞いてみると、カウンターの奥から笑い声。

「もうちょっと年取ってますよ」

ダンディーでかっこいい、ちょっと渋めのおじさんらしい。

そんな話を聞いたら、どうしても会ってみたくなるじゃないか。

次にここに来たら、KENZOさんに会えるか聞いてみよう。

できれば、ビール作りの話も聞いてみたい。

いや、それより一緒に一杯やりたい。

ひとりゆっくりビールを楽しむ聖地

ブリューパブ大曽根

大曽根商店街に入ってすぐ。

カウンターもあって、ひとりでもふらっと入れる気軽さがいい。

昼から飲んでも、誰にも文句を言われない、最高の場所だ。

昼下がりのビールと、ちょっとした冒険。

この街の週末は、なかなか悪くない。

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