
白くもやる空。
顔に当たる空気が、妙にざらついてる。
うっすら汗ばんだ頬をなでる暖かな風。
こんな日のランニング中に聞こえる歌は、もちろんこれしかない。
工藤静香「黄砂に吹かれて」──。
どこか遠い記憶と、いま目の前に広がる黄砂で霞む景色が、重なってしまう。
忘れたくて忘れた、なくしたくてなくした、あの春の恋……じゃなくて、目と鼻と喉の平和です(切実)。
黄砂と花粉の中を走るとどうなるのか?

遠く大陸の彼方からやってくる黄砂。
花粉の季節と手を取り合って、僕の粘膜たちを全力で攻撃してくる。
さて、こんな日でもランナーは元気よく玄関を飛び出す。
この「攻撃的な空気」を全身で浴びたとき、果たして人間の体はどう反応するのか。
体験レポート in 大曽根、発進。
晴れの日を返してくれ!

大曽根の街の空を見上げる。
うん、晴れてはいる。
煙の中にいたような昨日よりは、まだマシ。
けど、陽の光は、ちょっとしか地上に届いていない。
空が霞んで、まるで薄いフィルターがかかったような景色。
「春の晴れ間を台無しにして、どういうつもりだい?」
と、黄砂に文句を言ってみるが──
返事なんてあるわけないよね(笑)
走り始めは喉がザラっと

少し走り出すと、喉が反応を始める。
奥の方で、ザラッとするあの感触。
不快……だけど、走るのをやめるほどではない。
走るうちに体が潤い、その感覚は薄れていった。
なぜ?走ってる時は何も起きない

目的地は、いつもの矢田川。
この季節、家を出た瞬間から目は真っ赤、くしゃみは止まらず、鼻水はエンドレス。マスク、目薬、鼻炎薬、三種の神器は肌身離せない。
でも、走ってるときだけは……なぜか、何も起こらない。
走り始めに喉がちょっとザラザラするだけ。
それも数分後には消えている。
「これはもしや……ランニング中だけ花粉症が出ない体質なのでは?」
💡すごい発見(仮)

「ずっと走り続けていれば、花粉症出ない説」
マジで検証したい。
誰か一緒に一日中ランニングしてくれる、やさしい人、いますか?いないよね。
「走りたい」って言う人は砂の数よりいるのにね(笑)
川沿いの景色を眺めながら、ベンチでひと休み。

──その瞬間。
鼻水がツー……。くしゃみが連発。目がかゆい、シパシパする。
「え、さっきまで全然大丈夫だったじゃん!?なんで?なんで?なんで???」
で、また走り出す。ぐいっとスピードを上げて、息が上がるくらいに負荷をかける。
すると──症状は消える。
さっきのツラさが、嘘みたいに。
ほんとになんで?花粉、どこ行った?僕のスピードについて来られないのか(んなわけない)
🔬ここで調べてみた。

人間の体って、「リラックス」と「緊張(戦闘モード)」の2パターンがあるんだって。
リラックスしてるときは余裕があって、花粉を体から追い出そうと反応する。
でもランニング中って、体は戦闘モードに入ってて「花粉なんか構ってる場合じゃねぇ!」になる。
だから、症状が出ない。
というわけで、休憩してリラックスしたとたんにツーっと鼻水が垂れるんだ。
体って……不思議だよね。
わかってるつもりでも、実は全然わかってない。
隠してるつもりでも、隠れてない。
走り終えたらまたムズムズ…でも爽快!
シャワーを浴びて、鼻炎薬を飲んで、目薬をさして、今こうしてこの記事を書いている。
目は赤いし、鼻はムズムズする。
けど、なんだか爽快な気分だね。
花粉症に翻弄されたって、黄砂に吹かれたって、僕は走って、生きている。
「うそつき、うそつき、うそつき」──
このブログもそう呼ばれないように、ちゃんと本音で書いていこう(笑)
ほんのり苦くて、どこか懐かしい春の空気とともに。





