
名古屋シティマラソンまで、あと2日。この数字がやけに重く感じる。
ゼッケンを受け取るため、バンテリンドームへ向かう。
ドームへと続く長い通路を進む。 天井のガラスからは、やわらかな陽射しが差し込む。青空が広がり、気温は暖かい。
僕と同じランナーのみなさんは静かに歩を進め、どこかおだやかな空気が流れていた。
しかし、ドームの近くに差し掛かった瞬間——突風が吹き荒れた。
「うわっ!」 帽子を押さえる人、足早に歩く人、みんな一瞬、風に身構える。
「これ、当日やばいんじゃないの?」
思わず空を見上げる。雲すらも吹き飛んだか。 嫌な予感がする。
バンテリンドームにランナー集結!

ドームの外観が見えてくる。
看板には「ゼッケン受け取りはこちら→」の案内。 その先には、ぞろぞろと歩くランナーたち。
バンテリンドームには、すでに多くのランナーが詰めかけていた。
名古屋シティマラソンとウィメンズマラソンは、スタート地点のバンテリンドームで事前受け付けを行い、ゼッケンを受け取るシステム。
遠方からのランナーが当日朝に、あわただしくならないよう、前日・前々日受け付けが採用されている。
運営の配慮とはいえ、正直なところ、何度もバンテリンドームに足を運ぶのはちょっと面倒くさいね。
長い道のりの受け付け
ドームのランナー専用入り口から入る。
案内に従い進むと、やたらと長い通路が続く。
前を歩くランナーのリュックが小刻みにゆれ、スニーカーが床をリズムよく踏む音が響く。
「この距離、もうレース始まってない?」

そんなツッコミを入れたくなるくらいの道のり。
ようやく受け付けに到着。
スマホを取り出し、QRコードをかざす。 受け付けスタッフの誘導でゼッケンのブースへ。
おまけのトートバッグ

ゼッケンと一緒に、大会プログラムやチラシが入った黒いトートバッグも手渡された。
「GO CITY」

シンプルなロゴがプリントされた不織布のバッグ。
ボランティアスタッフの人たちが手際よく、山積みのバッグを配っていく。
「あら、意外としっかりしてる。旅行のときの使い捨てバッグにできるかも?」なんて一瞬考えた。

チャリティーTシャツで気分アップ!
参加賞のTシャツもゲット。
チャリティーエントリーだから、特別仕様。
一般エントリーのオレンジに対し、チャリティー枠は春風のような淡いグリーン。

フロントには名古屋城のイラストと、ランニングシューズのデザイン。
「RUN FORWARD, GIVE BACK 2025 NAGOYA」
直訳すると 「前へ走れ、恩返しをしよう」という感じ。
青いフォントが青空に映えるデザインだ。
「この色、ちょっといいことした感あるよね?」
僕がチャリティーで参加する意味

そう、僕はレースに出るとき、チャリティー枠があればそっちを選ぶようにしている。
ランニングが趣味で、レースに出られるような人間は、そもそも恵まれている。
出なくても生活には困らないし、無駄に長い距離を走る体力とエントリー費を払う余裕もある。
だったら、その一部を誰かのために使うのは当然だ。
……って言うと、ものすごく立派な人間みたいだけど。
本音を言うと、チャリティー枠の特典がちょっとうれしいんだよね。

スペシャルTシャツを着ていれば、「ちょっといいことしたナイスガイですよ」ってドヤ顔できる。まぁ、それも込みで楽しい。
Tシャツは本気ランニング用の薄手のもの。
風通しが良さそうで、強風が予想されるレース当日にはちょっと心許ない。大曽根の街を走るときに使わせてもらうよ。
使い捨てチップはありがたいね

ゼッケンの裏には、使い捨ての計測チップが貼られている。
かつてはゴール後にチップを回収するタイプだったが、今はそのまま捨てられる。
これなら、途中でリタイアして、そのまま地下鉄に乗って帰ってもOKだ。
以前、ゴール後に疲れすぎてチップの返却を忘れ、自腹で郵送したことがあった。
あの面倒がないのは、ちょっとだけ精神的に助かるね。
まさかのドーム周遊ツアー

さて、ゼッケンを受け取り、レースに備えるだけ。 と思いきや——。
出口が、遠い。
歩けど歩けど、たどり着かない。
結局、ドームをほぼ一周させられる。
「え、何? これはドームウォーク大会なの?」
そして、ようやくたどり着いた出口は——入り口のすぐ隣だった。
正直、この動線は改善してほしい。
受け付けが終わったら、すぐに出口に向かえるようにするべきだ。
運営に要望を出すべきか……いや、きっと同じことを思ってるランナーは多いはず。来年は改善されてるといいな。
いざ、名古屋の街へ!

さぁ、あとは走るだけ。
練習不足? そんなもの、スタートラインに立ってしまえば関係ない。
名古屋の街を——
堂々と占領してやる!










